車体の塗装を保護するペイントプロテクションフィルム(PPF)。

ペイントプロテクションフィルム(Paint Protection Film)とはその名の通り、飛び石・当て傷・虫の死骸などから車体を保護する目的で施工される150μの透明のフィルムです。

日本では「ペイント」を割愛し、プロテクションフィルム(PPF)と呼ばれます。

ペイントプロテクションフィルムプロテクションフィルムPPFは同義です。

※近年カラーPPFも誕生しているため、一概にプロテクションフィルム(PPF)=透明ともいえませんが、一般的にPPFは透明です。

さて、そんなプロテクションフィルム(PPF)を依頼しようと思う時、選択肢は大きく分けて2つ、、、

自動車ディーラーで依頼をするか、プロテクションフィルム(PPF)専門店に依頼するかです!

当店ザラップは、後者のプロテクションフィルム(PPF)専門店側となりますが、結論からお伝えすると、どこにプロテクションフィルム(PPF)を依頼するかで得られるメリット・デメリットは大きく違います

これは「必ず〜の方がいい!」という話ではなく、それぞれのメリット・デメリットが大きく異なるため、ご自身にとってどちらが良いか選択肢が変わってくるという話です。

ということで!

プロテクションフィルム(PPF)を依頼したい方に必見!

ずばりディーラに依頼する場合と専門店に依頼する場合、どちらが皆さまにとってベストか徹底解説します!

また、仕上がりクオリティーに妥協したくない方へ、信頼のおける業者を見抜く確実な選定方法を今回特別に伝授したいと思います!

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本ブログにおける「PPF専門店」の定義

「自動車ディーラー」と比較する上で、プロテクションフィルム(PPF)業務を担う業者を総括して「PPF専門店」もしくは「PPF業者」と呼びます。

当店ザラップのように、プロテクションフィルム(PPF)を業務のメインとする業者もあれば、中には副業の業者も含まれますため、専門店のその専門性の度合いに違いがあることをおさえた上で読み進めて下さい。

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【重要】プロテクションフィルム(PPF)施工に関する基礎知識

Porsche Panamera 4 E-Hybrid @ ザラップサービスセンター

早速自動車ディーラーとPPF専門店、それぞれに依頼する場合のメリットとデメリットを見ていきましょう!

、、、

といきたいところではありますが、まず大事なご質問から始めたいと思います。

プロテクションフィルム(PPF)の良し悪しはどうやって決まるかご存知でしょうか?

何を持って、「このプロテクションフィルム(PPF)施工は凄い!」といえるのでしょうか?

(担当者とのコミュニケーションが良いか、納車後のフィルムのメンテナンス保証があるかなどは一旦隣に置いて)プロテクションフィルム(PPF)施工にだけフォーカスした時、何を持って良い施工、何を持って△な施工というでしょうか?

ざっくりとはなりますが、ここでプロテクションフィルム(PPF)施工の大前提となる基礎知識をお伝えしていきたいと思います。

プロテクションフィルム(PPF)施工のプラン(施工範囲)

プロテクションフィルム(PPF)施工を依頼する際、まず最初に決めることはどの範囲プロテクションフィルム(PPF)を施工するかです。

「〜の箇所と〜の箇所と〜箇所と…」と細かく施工箇所をピックアップしてくのは稀で、基本的には以下のようなプランをお選び頂きます。

ちなみにこのプランは、当店ザラップの人気プランです。

マットプロテクションフィルム(PPF)

フロントフルプロテクション」といった名称は、各PPF専門店によって多少呼び方は変わるかも知れませんが、フロント周りに集中したこちらのプランは、どのPPF専門店でも似たようなプランが用意されているのが基本です。

※ただし、PPF専門店によっては「フルプロテクションのみ」「ヘッドライトのみ」と限定施工する業者もあります

フロントフルプロテクション」「フルプロテクション」「マットフルプロテクション」と3つに分かれていますが、お気づきの通り「フルプロテクション」と「マットフルプロテクション」は施工範囲は変わりません

フィルムの質感が艶ありのグロスの場合は「フルプロテクション」、艶なしのマットの場合は「マットフルプロテクション」といったように、両者の違いは質感です。

よって、3つのプランはあるとはいえ、施工範囲だけでみると大きく2つに分かれるプランとなっております。

一方で「フロントフルプロテクション」と「フルプロテクション」の間に「フロントフルプラス」といった中間のプランを設定しているPPF専門店もあります。

これは、「フロントフルプロテクション」以上「フルプロテクション」以下の施工範囲、つまり中間のプランとなります。

ザラップではお客様に合わせて施工プランをカスタマイズします!

当店ザラップでは、担当者がお客様のお車・保管環境・どれぐらいの頻度で乗られるかといったヒアリング内容を元に、お客様に合わせた施工プランをカスタマイズしてご用意致します。

よって、当店では「フロントフルプラス」といった名称でプランはご用意しておりませんが、「フロントフル+両ドア」、「フロントフル+カーボンパーツ」といったように、フロンフルプロテクション」をベースとして施工箇所をカスタマイズします。

カットシステムとカットデータ

プロテクションフィルム(PPF)の施工をざっくりお伝えすると↓

  1. プロテクションフィルム(PPF)施工のためのカットシステムから施工該当箇所のカットデータを抽出
    プロテクションフィルム PPF 施工 プロット
  2. プロッターと呼ばれるフィルムをカットする機械で、カットデータに沿ってフィルムをカット
    プロテクションフィルム PPF 施工 プロット
  3. 専用の施工液を使用しながら、カットされたフィルムを施工
    プロテクションフィルム PPF 施工 プロット

となります。

さてここでキーとなるのが、カットシステムとのカットデータです。

まずカットシステムから見ていきたいと思いますが、プロテクションフィルム(PPF)施工のためのカットシステムは世界でも複数種類あります。

しかし、数多くあるPPF専門店といえども、実際に使用するカットシステムは2〜5種類といったところで、つまりどのPPF専門店も使用するカットシステムはほぼ同じです。

日本ではXPELが一番メジャーなPPFフィルムメーカーなため、XPELのカットシステムである「デザインアクセスプログラム(DAP)」を使用している業者が多い印象です。

なぜ実際に使用するカットシステムは限定的かというと、このカットシステムというのは全世界のPPFインストーラーが使用&改善した、いわば情報の蓄積であり、このデータ蓄積量が多ければ多いほどベターなカットデータになります。

よって必然的に王道のカットシステムは世界でも絞られるというカラクリです。

ちなみにですが、プロテクションフィルム(PPF)の施工範囲(プラン)を選ぶ際、基本的にはこのカットデータをまとめた資料を見ながらプランの説明があります。

あいみつを取る時は施工該当箇所をしっかり確認しよう!

PPF専門店が使うカットシステムはどの業者もほぼ同じであることはお伝えさせて頂きましたが、カットシステム上では「フルプラン」に☑︎を入れるわけではなく、「フロントバンパー」「ボンネット」といったように個々の該当箇所に☑︎を入れます。

よって、あいみつを取る時は、それぞれのカットデータを見比べて確認すると安心です。

カットシステムにあるカットデータの限界

プロテクションフィルム(PPF)施工は、既にパーツの形にカットされたフィルムを専用のゲルを使用し、形に合わせるようにして施工していくことは先述させて頂きました。

イメージでいうならばパズルのようにピースを合わせていくような作業ですが、実はパズルのようにピースがピタッと簡単に合うわけではありません

というのも、車体は凹凸があるので、スチーマーを使用しフィルムに熱を加え変形させながら型を合わせていく必要があるからです。

McLaren 600LT プロテクションフィルム(PPF)施工
McLaren 600LT

ということで、カットデータは変形させながら施工することを加味して作られているため、型とピッタリ同じ大きさではなく、気持ち小さく設計されているのが基本です。

それも、「全体が実寸の98%小さく作られている」といった単純な話ではなく、凹凸が激しい箇所と比較的平面の箇所では、そのパーセンテージが異なります

聞いているだけで、非常に難しいですよね(焦)!

まとめますと、カットシステムにあるカットデータは、施工員が実際に貼って調整して作ったデータです。

よって、そのデータを作った施工員一個人の特徴を色濃く反映したデータがカットデータであることが非常にポイントです。

だからこそ、カットシステムによってカットデータは多少なりとも異なりますし、さらに言えば、同じカットシステム内のカットデータでもそれぞれのデータで特徴は異なります

さらに複雑なのは、、、

(まだあります、、、!!涙)

そのカットデータはただ見ただけでは、そのデータを作った施工員がどんな意図でどんな点を考慮して作ったデータかなど、(経験で何となくの想像はできたとしても)明確にそれを読み解くことはできません

施工をしながらそれを読み解いていく必要がある読み解き臨機応変に施工する技術が施工員には求められるといえます。

新型ポルシェ911カレラ992.2 プロテクションフィルム PPF

個人の特徴を色濃く反映したデータであるからこそ、カットシステムにあるカットデータはある意味で不完全であるといえます。

プロテクションフィルム(PPF)施工の良し悪しは何で決まる?

ということで、、、

端の端までフィルムを施工したい!」「なるべくフィルムの繋ぎ目を少なくしたい!」といったより最善の施工を求めると、実際に施工する人が自分の施工スタイルに合わせてカットデータを修正する必要が往々にしてあります!

簡単にいうならば、ベストを追求すると「カットデータの修正」はマストです!

逆をいえば、こういった「カットデータの修正」を怠けると、

  • フィルムとフィルムの繋ぎ目に大きな隙間が生まれてしまう
  • 見栄えが悪い仕上がりになってしまう
  • 保護すべき箇所にそもそもプロテクションフィルム(PPF)が施工されない=保護すべき箇所が保護できていない

といった、思わしくないNGな結果を招きます。。。

これは、良い施工とはいえません

加えて、「カットデータの修正」だけでなく、「一から型取りをしてカットデータ作成」する必要がある場合もあります。

例を見ていきましょう!

以前ご紹介させて頂いた「McLaren 600LTがプロテクション(PPF)とカーラッピングで大変身★」では、フロント下の部分、ならびリアのフィン先のカットデータがありませんでした。

McLaren 600LT プロテクションフィルム(PPF)施工
フロントフェンダーの一部は元々カットデータがありません
プロテクションフィルム PPF 東京
フロントフェンダーの一部は元々カットデータがありません
リアディフューザー 縁石 フィン 保護 PPF
リアフェンダーのフィン(スプリッター)の一部は元々カットデータがありません
Card image

McLaren 600LTがプロテクション(PPF)とカーラッピングで大変身★

McLaren 600LTプロテクションフィルム(PPF)とカーラッピング施工し、メーカー純正のような一台に!完成写真と動画は必見!
リアのフィンはPPFで保護すべし箇所!

こちらのMcLaren600LTだけではなく、例えばフェラーリでもフィン先を保護するカットデータは、どのカットシステムにも存在しません

それは、フィン先は、ちょうどフィルムの切れ目の位置になるからです。

しかし、よく考えてみると、縁石で一番最初に当たる箇所はこのフィン先です。

カーボンパーツであれば、一度傷付けてしまっては、リペアは困難です。

当店ザラップでは、「プロテクションフィルム(PPF)の本来の目的=車体を保護する」という原点を重視し、保護すべきと考える箇所は一から型取りをして施工をします!

また、SUZUKI ジムニーシエラの場合は、海外と日本モデルでウィンカーの位置が異なるため、使えるミラーのカットデータがありませんでした

こういう場合、当店ザラップであれば、「一から型取りをしてカットデータ作成」し、必ず施工をします。

ミラー プロテクションフィルム PPF 施工
カットデータがないジムニーのミラーは一から型取りをしてカットデータを作成

まとめると、

保護すべき箇所にも関わらずカットシステムにカットデータがないから施工をしないというのは良い施工とはいえず一から型取りをしてカットデータを作り施工をするのは良い施工といえます

最後に!

カットデータの修正」と「一から型取りをしてカットデータ作成」双方が必要となる場合もあります。

こちらも一つ、以前に施工させて頂いたSF90のボンネットの事例で見てみましょう!

こちらのお車ですが、ボンネットに大きなダクトがついており、元々のカットデータではダクトを境に、大きなフィルムが分割されていました。

Ferrari SF90 Stradale フロントガラスプロテクションフィルム 飛び石から保護
元々のカットデータでは、縦に大きな分割ラインがありました

分割施工は、1枚では施工が困難な場合に選択されるため、分割自体が悪いわけでは決してありません

が!

フィルムの繋ぎ目が目立たないに越したことはないのも事実です。

よって、当店ザラップではカットデータを修正してこの目立つ分割線をなくし、型取りをして手前のダクトの部分にフィルムを施工しました。

つまり、「カットデータの修正」と「一から型取りをしてカットデータ作成」を経て、美しいボンネット施工が完了しました!

Ferrari SF90 Stradale フロントガラスプロテクションフィルム 飛び石から保護
元のカットデータにあった大きなフィルムの繋ぎ目がなくなりました

元々のカットデータと当店が作ったデータの違いは、見栄えです。

「車体を保護する」という役割において違いはありませんが、「カットデータの修正」と「一から型取りをしてカットデータ作成」した当店のカットデータの方が、明らかに美観において美しいです。

つまり、

カットデータの修正」と「一から型取りをしてカットデータ作成」といった手間を惜しまず、より見栄えが美しい施工は良い施工といえます

以上、施工の良し悪しは「カットデータの修正」ならび「一から型取りをしてカットデータ作成」が大きく影響する点をお伝え致しました!

ここで分かることは、つまりはどこまでPPF専門店が尽力するかは、そのPPF専門店、、、

もっというならば担当する施工員にかかっています

「やる/やらない」の手間だけでなく、(SF90のボンネット例のように)「できる/できない」の技術力も関係します

それだけではありません。

プロテクションフィルム(PPF)はフィルム自体が高額です。

よって、大きいパーツを再施工しようものなら、楽に数万〜数十万の損失です。

さらに、施工期間がタイトであったならどうでしょうか。

再施工に数時間、その経過を見るのに数日と考えると、ベストのクオリティでないと分かっていても、OKを出してしまう可能性は往々にしてあるでしょう

だからこそ!

プロテクションフィルム(PPF)は依頼する業者によって、仕上がりクオリティは雲泥の差が生まれるわけです

当店ザラップでは、全ての施工箇所において、上で見た「良い施工」の基準をクリアしないと、施工完了とはなりません。

また、複数人チェック体制があるため一切の妥協は許されず、合格ラインを満たさない施工の場合、何度も再施工をします。

これがザラップのスタンダードです。

ここまで、プロテクションフィルム(PPF)施工の良し悪しについて言及しましたが、ご紹介させて頂いた以外にもまだまだ知っておくべき基準はあります(笑)。

実際にプロテクションフィルム(PPF)を依頼したいとお考えの方は、是非こちらのブログもご参考下さい。

Card image

【失敗×】プロテクションフィルム施工店を見極めるための基礎知識

情報全てを鵜呑みにしてしまうのは危険!?信頼できるPPF業者を見極めるために必ず知って頂きたい正しい知識をご紹介!

自動車ディーラーで依頼する場合とPPF専門店で依頼する時のそれぞれのメリットデメリット

ランボルギーニ ウラカン プロテクションフィルム(PPF) 施工
プロテクションフィルム(PPF)

本題に入りましょう!

プロテクションフィルム(PPF)をご検討頂くお客様から「自動車ディーラーでお願いするのと御社でお願いするのとでは、どういう違いがありますか?」というご質問を非常に多く頂きます。

自動車ディーラーにプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼する場合と、我々ザラップのようなPPF専門店に依頼する場合のそれぞれのメリットデメリットを見ていきましょう!

また!

双方に共通する大きなデメリットもあります、、、!

これは後ほど詳しくご紹介させて頂きます。

自動車ディーラーにPPFを依頼する場合の特徴

プロテクションフィルム(PPF)についてあまりご存じない方の中では、整備士さんがプロテクションフィルム(PPF)施工をすると思われている方も時々いらっしゃいます。

元整備士さんがプロテクションフィルム(PPF)のインストーラーに転職する人はいるかも知れませんが、整備士さんとプロテクションフィルム(PPF)のインストーラーは全く別のお仕事です。

整備の延長線にある、というものでもありません。

そこで、車を自動車ディーラーで購入時にプロテクションフィルム(PPF)を依頼する場合は、自動車ディーラーがPPF専門店に業務を外注我々のようなPPF専門店が施工します。

ちなみにPPF専門店ですが、自動車ディーラーからの業務委託をメインにする業者もあれば、お客様からの直接依頼をメインにする業者もあります。

また、そもそもですが、全ての自動車ディーラーがプロテクションフィルム(PPF)施工のサービスを受け付けているわけではありません

全国的に見れば、自動車ディーラーでPPF施工を依頼できる方が、圧倒的に少数でしょう。

メリット

では、この形態を前提に、自動車ディーラーにPPF施工を依頼する場合のメリットを見ていきましょう!

①手間が最小限

自動車ディーラーにプロテクションフィルム(PPF)を依頼する場合、最大のメリットと言えるのが「手間が最小限」ということです!

自動車ディーラーでは、プロテクションフィルム(PPF)施工は一種のオプションサービスとして提案されます。

よって、車の契約の際に既に用意されているプロテクションフィルム(PPF)のプランから、お好きなプランをご選択頂くだけで、お打ち合わせが完了です。

何とも手間要らず!!

さらに!

新車の場合でも中古車の場合でも、プロテクションフィルム(PPF)施工がご納車のタイミングで既に完了しています!

対してPPF専門店に依頼する場合ですが、自動車ディーラーでお車をご納車した後にPPF専門店が積載車でお車をお引き取りし、PPF施工完了後にお客様のご自宅までお車を積載車でご納車する流れになります。

いずれの場合も、PPF施工の期間は発生するため、トータルで見た期間がどちらが早いかは何とも比較ができません。

が!

自動車ディーラーにPPF施工を依頼すると、少なくともPPF施工に際するスケジュール調整は一切お客様は関与する必要がないため、最小限の手間で済みます!

そもそもですが、PPF専門店にお願いする最初の障壁は、信頼できる業者を見つけることです。

プロテクションフィルム(PPF)を施工する立場だからこそお伝えできますが、プロテクションフィルム(PPF)業者の良し悪しは雲泥の差であり、かつ価格に関しても大きな開きがある現状があります

ということで、PPF専門店を目利きするための情報集め、、、

つまり、PPF専門店の評価を調べたり、あいみつを取ったり、来店したり、、、

と、信頼できるプロテクションフィルム(PPF)業者を決めるまでが恐らく一番大変です。。。

その点、自動車ディーラーにお願いすれば、こういった気疲れもなく、手間が最小限になるといえます。

②自動車ディーラーという信頼

先述した通り、プロテクションフィルム(PPF)施工の良し悪しは雲泥の差です。

また、万が一何かしらのSOSが発生した場合でも、自動車ディーラーであれば、まずレスポンスは必ず返ってくるでしょう

PPF業者によってはレスが非常に遅かったり、最悪レスがなかったり、、、

と、必ずしも責任ある行動を取る業者ばかりではありません。。。

そういう意味で、自動車ディーラーにプロテクションフィルム(PPF)施工をお願いしていれば、相手にされない/無視されるといった最悪の対応はありません

デメリット

では次に、自動車ディーラーにプロテクションフィルム(PPF)施工をお願いするデメリットをみていきましょう!

①価格が割高

自動車ディーラーにプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼する場合、自動車ディーラーはあくまで仲介者として第三者のPPF業者に施工を外注するため、当然のことながら価格は割高になる傾向があります。

価格は割高ですが、これは信頼の保証分と捉えることができるでしょう。

②プロテクションフィルム(PPF)に精通した人が対応するわけではない

これも仕方がないことではありますが、、、

自動車ディーラーでプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼する場合、その担当者はプロテクションフィルム(PPF)施工をする方ではないため、PPFに関する詳しい相談は難しいといえるでしょう。

例えば、先述したカットデータですが、依頼の際にカットデータをまとめた資料を見て「ここはどこまで保護してもらえますか?」といった詳細な質問をしても、恐らく答えることは困難でしょう。

とはいえ、分からない場合は提携しているPPF専門店に確認してもらえるかと思うため、不明点は積極的に質問しましょう!

これがもしプロテクションフィルム(PPF)業者であれば、お客様からの質問にもすぐに返答が可能かと思います。

が!

ここでの重要なポイントは「プロテクションフィルム(PPF)に精通している人が担当者であれば、プラスアルファーの提案をオファーできる」という点です。

当社ザラップの場合ですが、お打ち合わせの際にお客様に担当者が付きますが、この担当者はプロテクションフィルム(PPF)の施工員でもあります

つまり、プロテクションフィルム(PPF)施工によくよく熟知した人物であるわけです。

カーラッピング PPF 東京
ザラップ施工員 福原

よって、お打ち合わせでは↓

このモデルの場合、通常ここのカットデータはありませんが、当店では必ず施工させて頂きます!

こちらのフィルムの方がこのモデルの場合はおすすめですが、いかがでしょうか?

この部分は飛び石傷が顕著なため、プラスでここに施工するのがおすすめです!

といったように、プロだからお伝えできるアドバイスがあります。

餅屋は餅屋というわけです。

③納車後のメンテナンスサービスがないことがほとんど

プロテクションフィルム(PPF)においても、カーラッピングにおいても、非常に重要なことは「納車後のフィルムのメンテナンス」です。

保証 プロテクションフィルム カーラッピング
納車1ヶ月後の初期点検の様子

フィルムは糊物なので、凹凸が激しくフィルムに過度なストレスがかかってしまう箇所は、車体全体に熱がかかる運転時に、浮きや剥がれとなって症状が出ます

いくら万全の体制で納車前チェックを行ったとしても、施工環境下ではピンポイントでしかフィルムに熱を与えられないため、こういったフィルムの浮きや剥がれは納車後にしか分からないという厄介者です。。。

カーラッピング プロテクションフィルム(PPF) 施工
カーラッピング プロテクションフィルム(PPF) 施工

これも後ほど触れますが、こういったお客様に何ら過失のないフィルムの浮きや剥がれに対して、納車後1年間無償でメンテナンスさせて頂く「アフター保証」を当店ザラップではお付けしています。

一点大事な注釈ですが、これはPPF施工業者が自らの施工業務に対する保証を指します。

昨年(2024年)XPEL社より製品保証が業界最長の10年と発表されましたが、これは施工業務に対してではなく、フィルムの製品自体に何かしら欠陥があった場合に返品・交換をする保証内容です。

XPEL 製品保証
XPELホームページ

XPELフィルムは当店でも取り扱いがあり、こちらのフィルムを選択されるお客様には、無論この「10年保証」が対象となります。

しかし、施工後にフィルムが浮いてきたり剥がれたりする現象のほぼほぼはフィルムの欠陥ではないため、こういった時に必要となるのは当店ザラップでいう「アフター保証」です。

XPELなので10年保証してもらえるそうです!」というお客様が以前にいらっしゃいましたが、「フィルムの製品に対する保証」と「施工業務に対する保証」の双方が付帯されているものだと勘違いされていらっしゃいました。

話を戻します!

これまで自動車ディーラーでPPF施工を依頼されたお客様、また自動車ディーラーで依頼を検討されていらっしゃる方のお話を聞く限り、こういった納車後のフィルムのメンテナンス保証が明確化された自動車ディーラーは今のところ聞いたことがありません

自動車ディーラーにとっては「プロテクションフィルム(PPF)施工はオプションの一つ」に過ぎないため、納車後までは追えないというのも頷けるといえば頷けますね。

しかし、PPFを施工させて頂くわたくしの立場からお伝えすると、長期的にフィルムを綺麗な状態で、かつフィルム本来の性能を発揮させるためには、やはり納車後のフィルムのメンテナンスは不可欠かと思います。

先程ご説明させて頂きました通り、フィルムのメンテナンスが必要になった時、「何かしらのレスポンス」は自動車ディーラーからもらえます。

ただ、明らかにPPF施工店の過失であれば話は別ですが、以前自動車ディーラーにお願いしたという方のお話では↓

フィルムの隙間が気になってしまったため、再施工を自動車ディーラーにお願いしたところ、それは対象外と言われました。

という事例がありました。

全ては自動車ディーラー次第なため、保証に関する契約書を締結していない場合でも、中には手厚く納車後のメンテナンスを保証してくれる業者もあるでしょう。

そのため一概に自動車ディーラーでは納車後のメンテナンスサービスがないともいえませんが、契約書によって明文化されるケースが現状ほぼない点を考慮すると、心許ない気は致します。。。

PPF専門店にPPFを依頼する場合の特徴

GT-R R35 プロテクションフィルム施工
積載車で搬入の様子

お次は、PPF専門店にプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼する場合を見ていきたいと思います!

とその前に一点注釈をお話しておきたいと思いますが、、、

文頭でも少し触れた通り、「PPF専門店」には当店ザラップのようにPPF業務をメインとする業者もあれば、メインではなくサブとして業務する業者もあります。

さらにその中でも、経験値やノウハウは開きがあるため、全ての内容が全てのPPF業者に当てはまるわけではありません

その点を予めご理解頂きました上で読み進めて頂けますと幸いです。

さて!

近年プロテクションフィルム(PPF)施工へ新規参入する業者が非常に増えてきました。

これは、日本市場においてプロテクションフィルム(PPF)の認知が上がっていることもありますが、もう一つ大きな理由が挙げられます。

それは、プロテクションフィルム(PPF)施工の単価が高いため、「少しでも収益アップを目指してPPF施工を始めたい!」という背景です。

近くの車屋さんが「ヘッドライトのプロテクションフィルム(PPF)を始めました!」といったようにです。

まず前提に、プロテクションフィルム(PPF)施工は、基本的に講習会に参加し、施工方法を取得します。

講習は大体数日程度であり、その講習終了後、認定書を得ることができます。

ここで厳密なテストはありません

そして、プロテクションフィルム(PPF)施工店としてサービス開始!!

という流れになりますが、ご想像頂ける通り、講習を受けたからといって簡単に施工できるわけでは決してありません

実際に、完璧な施工を目指す上で施工技術は何年もかけて取得していくものです。

GT3RS プロテクションフィルム(PPF)施工 東京
PPF施工は時にチーム戦でもあります

さて、そもそもですが、なぜプロテクションフィルム(PPF)施工の単価が高いかというと、もちろんきちんとした理由があり↓

  • フィルム自体が高額であること。
    PPF(プロテクションフィルム) XPEL
  • 施工環境も施工に最適化する必要があり、設備投資も不可欠であること。
    GT3RS プロテクションフィルム(PPF)施工 東京

が主な理由です。

しかし、実際のところ、とりあえず施工」もできるのがPPFの恐ろしいところです。

とりあえず施工」の一例を見てみましょう!

「フィルムのカットは(プロッターが自社にないため)フィルムメーカーにカットをしてもらう」

「施工環境はPPFに最適化されていないためゴミが混入するリスクが高いが、今ある環境でとりあえず施工」

型があまり合ってなくても無理くり施工

※再トライをしたいと思うと、「フィルムカットを再度依頼する必要がある=お金がかかる」また「納期的にも厳しくなる」可能性が高いため、ベストではなくても今あるフィルムで何とか施工を完了しようとする。

ゴミの混入やフィルムの糊ずれが多く発生

そのまま納車

このようにベストな施工とは言い難い場合でも、PPF相場の金額を業者は手に入れることができます。

繰り返し、プロテクションフィルム(PPF)施工のサービス自体は、最低限の講習さえ受ければ、誰でもスタートできます。

よって「副業としてプロテクションフィルム(PPF)をやってみよう!」というPPF専門店が増えているわけです。

しかし、上の一例で分かる通り、スタートしたからといってクオリティーが保証されるわけではない点を理解することが重要です。

前置きが長くなりましたが、こういったPPF業界の背景を知ることは、PPF業者を選定する上で非常に重要な情報といえるでしょう。

メリット

さて、PPF専門店もまずは価格から見ていきましょう!

①価格が安い

自動車ディーラーという仲介業者が入らない分、プロテクションフィルム(PPF)業者に依頼する金額は基本的に安くなります

※PPF専門店によっては自動車ディーラーよりも高い業者もあるようなので、一概に必ず安いともいえません。

②細かい打ち合わせが可能
カーラッピング プロテクションフィルム 東京
ザラップ代表 橋本

当社ザラップの場合ですが、お客様お一人に担当者が付き、お客様のお車(モデル)、お車の保管環境、予定するお車の所有期間などを元に、担当者がお客様に合わせてカスタマイズした施工プランをご提案します。

ここでのポイントですが、、、

この担当者は、プロテクションフィルム(PPF)インストーラーでもあるため、よってただ営業スタッフというわけではなく、施工のプロだからこそお伝えできるポイントを含めて、お客様にアドバイスができます

自動車ディーラーでは「フロントフルはこういったパーツを施工し、お値段が〜です。」というお話になるかと思いますが、当店ザラップでは↓

〜という状況を踏まえると、ここには必ずプロテクションフィルムを施工して良いかと思います。逆に〜までは不要かと存じます。」

このモデルはここのカットデータが抜けていますが、当店ではここもしっかり保護するためご安心下さい。

といった、より専門的なアドバイスができます

また、当店ザラップではXPEL以外にも多数フィルムをご用意致しておりますため、例えばマットといっても複数質感の違うマットをご用意致しております↓

メルセデス GLE450d  XPEL ステルス マットフルプロテクションフィルム(PPF)
半艶タイプのマットPPF
ランボルギーニ ウラカン ステラート プロテクションフィルム
マット感が強いマットPPF

実際にフィルムをご確認頂きながらご相談させて頂くため、より広い選択肢の中からフィルムをご選択頂けます。

③カーラッピングも一緒に依頼できる(※当店ザラップの場合)

プロテクションフィルム(PPF)施工をご依頼される方の中で、フロントガラスプロテクションフィルム(PPF)施工や↓

フロントガラスプロテクションフィルム WPF
Ferrariフロントガラスプロテクションフィルム

セラミックコーティング施工

GT-R R35 セラミックコーティング 施工
GT-Rセラミックコーディング

をご依頼される方も多いです。

こういったPPFに付随したサービスは、PPF専門店だけでなく、自動車ディーラーで依頼することも高確率で可能かと思います。

一方で、当店ザラップのようにカーラッピングを一緒に依頼できるのは、PPF業者に依頼するもう一つのメリットかと思います。

とはいうものの、PPF専門店の中でカーラッピングも依頼できる業者はごく僅かなため、ここでは当社でカーラッピングも一緒にご依頼頂く場合でお話しさせて頂きます。

さて、プロテクションフィルム(PPF)最大の目的は、車体を保護することですね。

よって、(グロスの塗装車にマットのプロテクションフィルムを施工する場合を除き)プロテクションフィルム(PPF)は基本的にはお車をよりカッコよく見せるといったドレスアップの意図はありません

なぜなら、PPFフィルムは透明であり、施工後に大きく見栄えは変わらないからです。

そこで!

もし「純正オプションのようなラインを入れたい!」「他とはちょっと違ったデザインを入れたい!」とお車をアップグレードされたい方は、カーラッピングの出番です!

BMW 740i 2トーン ボンネット カーラッピング施工
カーラッピング施工風景

プロテクションフィルム(PPF)とカーラッピングを一緒にご依頼頂くと、

  • 最適な順(PPFの上にカーラッピング/カーラッピングの上にPPF)で施工ができる
  • カーラッピングを別途依頼する時に比べて手間が最小限になる

という大きなメリットがあります。

カーラッピングと聞くと、車体の塗装を全て覆うフルラッピング

ベンツC180 カブリオレ サテンブラックフルラッピング カーラッピングベンツC180 カブリオレ サテンブラックフルラッピング カーラッピング
Before(左) &After(右)

を思い描く方が多いかも知れませんが、スーパーカーを所有されるお客様のほとんどはラインラッピングといった一部分の施工だけご依頼頂きます

フェラーリ 812 スーパーファスト フェラーリ 812 スーパーファスト カスタム かっこいい
ラインラッピング例

当店ザラップでは、カーラッピングコンフィギュレーターがあるため、3Dで実際にカーラッピングした様子を確認し、お客様だけのカスタムを見つけることができます↓

カーグラフィックコンフィギュレーター

繰り返し、カーラッピングも専門にするPPF専門店は僅かですが、カーラッピングも一緒に依頼できるというのは、カーライフの楽しさをより一層広げることができます!

④納車後のメンテナンスサービスがある
カーラッピング プロテクションフィルム(PPF)専門店 東京

プロテクションフィルム(PPF)施工員であるからこそ、この重要性をお伝えしたいと思いますが、、、

納車後にフィルムのメンテナンスサービスがあるか否かは非常に重要です。

先程、XPELのフィルムは製品保証として10年の保証がある旨をお伝えしましたが、繰り返しの通りこの保証はフィルムの製品自体に付いた保証であり、ここでいうフィルムのメンテナンスを保証したものではありません

納車後にフィルムのメンテナンスが必要となる場合とはどんな時か?

よく見られる事例は、フィルムの先や巻き込みが浮いてくる現象です。

その要因は様々ですが、例えば高熱を浴びやすい箇所でストレスが過度にかかり浮いてきてしまう場合や、塗装が弱くそもそもフィルムの定着が悪い場合などが一例です。

特に高級車であればあるほど、塗装は手作業の場合が多く、塗装が弱いフィルムの定着も弱くなる場合が多くあります。

当店ザラップでは、納車後一年間「アフター保証」をお付けし、万が一フィルムにメンテナンスが必要となった場合でも迅速に対応させて頂いております!

「アフター保証」の内訳は以下の通りです。

期間内容
初期点検納車後の1〜2ヶ月の間フィルムの浮きや剥がれなどの有無に関わらず、お車全体をチェックさせて頂きます。
フィルムのメンテナンスは初期対応が非常に重要となるため、初期点検を設けさせて頂いております。
アフターケア納車後1年間フィルムの浮きや剥がれといったフィルムのメンテナンスが必要となった際、無傷でメンテナンス対応させて頂きます。

当店ザラップですが、2024年冬にサービスセンターも増設され、最大保管台数も増えたことにより、さらにアフターケアも迅速に対応できるようになりました

ポルシェ プロテクションフィルム
ザラップサービスセンター

フィルムのメンテナンスが必要な場合、一番大事なことは迅速な対応です。

先述した通り、自動車ディーラーによってはこういったメンテナンスをしてくれる場合もあるかと思いますが、仲介を挟まない分、ザラップではより迅速な対応を可能にします。

⑤複数台お車を所有する方にとってはPPF専門店の一本化は何かと楽
Mclaren 570S Spider プロテクションフィルム

これはお客様に教えて頂いたことですが、、、

お車を複数台所有される方にとっては、プロテクションフィルム(PPF)施工の依頼先を固定することは楽というメリットがあるようです。

というのも、全ての自動車ディーラーがプロテクションフィルム(PPF)施工をオプションとして用意しているわけではないため、よって同じメーカーでも行く自動車ディーラーによってプロテクションフィルム(PPF)が依頼できない場合も往々にしてあります。

そういった時、自身でお願いできるPPF業者を探すことになるわけですが、もし信頼のおけるPPF業者に出会えたならば、その後一括して複数台をお任せできます。

イメージとしては、たくさん保険に入っていたのを、一つの保険に一本化する感じです(笑)。

また、例えそれぞれの自動車ディーラーでプロテクションフィルム(PPF)を依頼できたとしても、それぞれで保証内容が異なるため、万が一の時に手続きが面倒になったりするようです。。。

まず信頼できるPPF専門店を探すところから始まりますが、ご縁があり信頼のおける業者に出会えたのであれば、複数台オーナーにとってはメリットが大きいといえます。

デメリット

PPFの専門店といえども、、、もしくは、専門店だからこそのデメリットもあります。

①手間が多い

間違いなく、PPF専門店に依頼する際の最大のデメリットは「依頼するまでに手間が多い」ことです。

特に!

口が酸っぱくなるほどお伝えしてきましたが、信頼できるPPF専門店を選ぶことは非常に難しいため、この選定だけに相当の手間が発生します。

『プロテクションフィルムの情報を全て鵜呑みにすべきでない』理由」のブログにもありましたが、残念ながらPPF業者の中では誇張さえた情報や、誤解を招くような情報を発信し、色々な情報が錯綜しています。

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「プロテクションフィルムの情報を全て鵜呑みにすべきでない」理由

PPF業界では「誤解を招くような情報」「紛らわしい情報」「誤った情報」が多い!?PPF依頼前に必ず知って頂きたい情報を徹底解説!

PPFを施工する立場だからこそ、これらのおかしな情報を見抜くことができますが、これから初めてプロテクションフィルム(PPF)を依頼したいと思う人にとっては、それらの情報を読み解くことは厳しいのが現状です。。。

ということで、当店ザラップでは、プロテクションフィルム(PPF)依頼を検討している方に向けて、どういった基準でどういった情報を読み解くべきかYoutube動画ブログを通して、積極的にご紹介してきました。

また、当店ザラップでは施工車両の見学も対応致しているため、実際に車両を見ることで、施工レベルをご確認頂いております。

プロテクションフィルム PPF 依頼
当店ザラップではPPF車両の見学も可能です◎

しかし!

いずれの場合にせよ、そういったブログを読む学習時間だったり、見学する時間だったり、あいみつを依頼する手間だったり、、、

そしてそれを複数社して比較するというのは、非常に大変です。。。

さらに!

自動車ディーラーの場合は、車が納車される段階で既にプロテクションフィルム(PPF)施工が完了していることをお伝えしましたが、PPF専門店に依頼する場合は、事前に「納車のタイミング」をご連絡頂き、別途プロテクションフィルム(PPF)施工のスケジュール調整が必要になります。

当店ザラップでは、担当者が納車のタイミングに合わせ、積載車の手配、施工スケジュールの調整など、よりスムーズにご納車できるよう全て手配させて頂いております。

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【入門編】プロテクションフィルム(PPF)を賢く依頼する方法★

プロテクションフィルム(PPF)に興味がある方に向けて、賢くスムーズにご依頼頂くためのポイント&ご依頼の流れを徹底解説します!

しかし、例えば納車が迫った中でのご依頼は、(納車後サービスセンターに保管させて頂くことは可能ですが)施工開始までに少々お時間を頂く場合もあります。

※ただし、自動車ディーラーの場合でも、納車が迫った段階でPPFを依頼する場合は、納車までに時間が発生するため、納車までの期間は両者で大きな相違はないでしょう。

そういった、調整云々は全て担当者が担いますが、やはり自動車ディーラーに依頼する場合と比較すると、ワンクッション手間が多いのがPPF専門店に依頼する場合です。

②信頼できない業者も多い

PPF専門店は有象無象している点はお伝えした通りです。

表面では立派なPPF専門店に見えても、蓋を開けてみれば仕上がりが雑×、、、

といった業者も残念ながら多いです。

これは、自身がPPF施工をする一員であり、かつこれまでに様々な施工車両を見てきた経験からいえることです。

特に、PPF初心者の方は、クオリティーを判断する知見が乏しいため、納車時点ではハッピーでも、納車後しばらくして「フィルムが浮いてきたけど有料対応といわれた。。。」といった悲しい現実を前に、ようやくPPF専門店が信頼できる業者ではなかったと気が付きます

PPFは良くも悪くも透明なため、ちょっと雑な施工でも、納車時には大して問題に見えない特徴があります。

ただし、納車時にそこまで問題でないなら納車後も問題にならないかといえばそういうわけではなく、実際はむしろその逆で納車後にクオリティーの違いが歴然となります。

施工車両を実際に見てクオリティーを確認するのではなく、「実績が多いから大丈夫!」「大きそうな業者だから大丈夫!」といったように表面の情報だけでPPF業者を選定するのは危険といえます。

自動車ディーラーとPPF専門店、双方に共通するPPF依頼の大きなデメリット

自動車ディーラーに依頼する場合でもPPF専門店に依頼する場合でも、共通の大きなデメリットがあります。

それは、、、

仕上がる施工クオリティーは必ずしも保証されているというわけではないということです。

おみくじの大吉」「」「小吉末吉」「大凶で例えてみましょう!

まず、自動車ディーラーですが、自動車ディーラーにプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼するメリットの一つに「自動車ディーラーという信頼」がありましたね。

これは業務提携をしているPPF専門店が自動車ディーラーと良好な関係を続けるために、ある程度の施工クオリティーをPPF専門店が保証しているからこそ成り立つものです。

よって、自動車ディーラーにプロテクションフィルム(PPF)施工をお願いする場合、」「大凶を引く可能性は非常に低いといえます。

最悪は回避できるということです。

しかし、残念ながら「自動車ディーラーという信頼」=「最高の施工クオリティーを保証」といった単純な話でもありません。

というのも、自動車ディーラーはプロテクションフィルム(PPF)の外注先をいくつか抱えています

1つの外注先というのも稀にあるかも知れませんが、基本は納期勝負なところがあるので、複数のPPF専門店と業務提携をし、臨機応変に外注先を選びます

ということは、同じディーラーにプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼したとしても、一度目は「大吉」でも、二度目は末吉になる可能性もあるというわけです。

つまり、自動車ディーラーの場合、その仕上がりクオリティーは「大吉」〜末吉間で変動するといえるでしょう。

対して、PPF専門店にプロテクション(PPF)施工をお願いする場合はというと、」「大凶を引く可能性は十分にあるといえます。

最悪もあり得るということですね(苦笑)。

これは、先程見た通り、PPFを副業とし経験値が浅い業者も多いのが理由です。

一方で、大吉」のPPF専門店を見つけられたなら、今後も「大吉」を引き続けられる大きなメリットがあります。

当店ザラップでは、「また是非ここでお願いしたい!」とお客様に思って頂けるよう、一回一回の施工を大切にし、最高の施工クオリティーをご提供できるよう、スタッフ一同が高い意識の元施工に励んでいます。

大変有難いことに、ザラップではリピーター様やご紹介頂いてのお客様が非常に多いわけですが、このようにPPF専門店は直接お客様と繋がれるからこそ、信頼のおけるPPF専門店は信頼を形で返す努力を惜しみません

施工クオリティに妥協したくないあなたへプロからアドバイス!

Porsche 991.1 GT3 @ ザラップサービスセンター

さて、ここまでくると「どちらに依頼しても必ず『大吉』を引けるわけではないんですね!」という声が聞こえてきそうです。

繰り返し、自動車ディーラーに依頼しても自動車ディーラーは仲介者であって、プロテクションフィルム(PPF)施工の業務自体は第三者に委託するため、結局は施工を担うPPF専門店次第で仕上がりクオリティーが決まります。

ということで、もし妥協せず「最高の一台を仕上げてくれる自動車ディーラー/PPF専門店を選定したい!」と思われるのであれば、手間はかかりますが、ある意味確実な選定方法をお伝えしたいと思います!!

①施工した車両を実際に見学させてもらう

ポルシェ911 type 992.2 Carrera プロテクションフィルム
Porsche 911 type 992.2 Carrera @ ザラップサービスセンター

プロテクションフィルム(PPF)施工では、ゴミの混入が大敵なため、施工中の見学は厳しい場合もあります。

しかし、一番確実なのは、やはり施工車両を実際に見せてもらうことです。

よく車体全体が映った遠目からの施工実績写真があるかと思いますが、それだけではクオリティーを判断することはできません

なぜなら、通常プロテクションフィルム(PPF)は透明であり、ドアップの近距離でないと、どこまで綺麗に施工をしているか、またそもそもどこまで施工されているか確認することはできないからです。

だからこそ、当店ザラップでは、ドアップ写真も積極的に掲載させて頂き、自信を持って施工のクオリティをご確認頂いております。

新型ポルシェ911カレラ992.2  プロテクションフィルム PPF
フィルムがつらがギリギリのところまで施工していることがドアップ写真では確認できます

これこそが、同業者様から「ザラップさんはすごいですね!!ここはどうやって施工しているんですか?」と嬉しいお言葉を頂ける所以です。

PPF専門店よりかは困難かも知れませんが、自動車ディーラーの場合であっても、施工車両を見せてもらうことは、お願いしてみましょう。

プロテクションフィルム(PPF)施工を完了し、納車を控えたお車であれば、(日取りは調整必須だと思いますが)決して確認できないというわけではないと思います。

(ただし、自動車ディーラーは通常複数のPPF専門店と提携しているため、確認する施工車両と自身が依頼する場合のPPF専門店が同じになるかは、確認が必要となるでしょう。)

ここで復習ですが、、、

施工実績を確認することは非常に重要ですが、必ずしも「台数が多い」=「クオリティーが高い」というわけではないことは忘れてはいけません。

これは、これまで他社で施工された車両を数多く見てきた経験からお伝えできることです。

だからこそ!

当店では施工実績台数があるとはいえ「是非施工車両をお客様ご自身でご覧になってお確かめ下さい!」とお伝えしております。

当店ザラップでは、大切なお車に施工をさせて頂くという大義の元、お客様により信頼と安心を持ってご依頼頂けるよう、Youtube動画ブログ、そして施工見学を推奨しています。

実車をご覧になったお客様からは「非常に綺麗な施工で安心しました!!!」というお言葉を頂いております。

プロテクションフィルム(PPF)業者は有象無象していますが、実は答えはとてもシンプルです。

より美しく、より塗装をしっかり保護した施工クオリティかどうか

これが全てではありませんが、これが依頼する上での真髄であることに違いありません。

施工クオリティをご自身の目でご確認頂きそのクオリティーを比較頂くのが、何より信頼できる基準となるでしょう。

②契約書の締結ならびメンテナンス保証の確認

契約書 カーラッピング プロテクションフィルム

大事なプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼する上で、自動車ディーラーであろうが、PPF専門店であろうが、契約書をきちんと結ぶことは大事です。

万が一何か起こってしまった時でも、契約書がなければ守れるものも守れません

また、形ばかりの契約書であってもいけません。

盗難に遭った際、パーツが破損した際など、想定外の事態に誰がどう対処するかがきちんとまとめられているか、契約内容をしっかり熟読する必要があります

次に重要なことは、納車後の保証に関してです。

口を酸っぱくするほどお伝えしましたが、XPEL社の「プロテクションフィルム最初の施工日から10年間保証」ですが、これは期間中フィルムが本来発揮されるべき性能を発揮できなかった場合、XPEL社が同等品の交換を保証するものです。

例えば、フィルムが黄ばんでしまった、、、フィルムが割れてしまった、、、といったフィルムに過失があった場合の保証です。

実際のところ、XPELを含め、当社で使用しているプロテクションフィルム(PPF)において、こういったフィルムの過失事例はこれまでにありませんが、確かにXPELのこの「プロテクションフィルム最初の施工日から10年間保証」はとても頼もしい保証とはいえます。

一方で、フィルムの保証とは別に、フィルム施工に纏わるメンテナンス保証が一番重要であることは、既にお話ししてきた通りです。

これは「あったらいいな」ではなく、なくてはならない保証と我々は考えます。

繰り返しとなりますが、当店では「アフター保証」として、このメンテナンスを保証しています。

ザラップ カーラッピング PPF アフター保証

なぜ当店では1年間という業界最長の保証期間としているかというと、寒暖差が非常に激しい日本という環境下で、フィルムが受ける影響も温度によって大きく変わるからです。

以前にあった事例をお話します。

冬にお車をご納車させて頂き、納車後1ヶ月後に「初期点検」を受けて頂いたお客様がいらっしゃいました。

フィルムにメンテナンスが必要な箇所も特になく、その後カーライフを楽しんで頂いておりましたが、数ヶ月後のになって、一部フィルムが浮いてきたのでメンテナンスをして欲しいとご連絡頂きました。

点検の際、詳しくお話を聞くと、冬の寒い間はほとんどお車を動かしていなかったそうで、夏になって友人とツーリングに出かけた後、このようなフィルムの浮きが見られたということでした。

夏の炎天下でかつ車体がエンジンで一気に熱せられた状態になったことで、フィルムへのストレスがマックスになり、塗装が弱い箇所に施工したフィルムが一部浮いてきてしまったという結果でした。

PPF専門店によっては、「納車後3ヶ月以内であればフィルムのメンテナンスをします」というところもありますが、このように寒い時期に納車されたお車では、数ヶ月という保証は心許ないと我々は考えます。

また、他のお客様で聞いたお話では↓

業者に連絡を取ったところ、最低でも1ヶ月は待たなくてはならないと言われ、挙句の果てには『一度ご自身でフィルムの浮いた箇所を押さえて様子を見てもらえますか?』とまで言われました。

という事例もありました。

納車後になって、このような悲しい経験をしないためにも、、、!

施工に準ずるフィルムのメンテナンス保証が正式な書面で書かれているかどうか、またその保証内容をしっかり確認することが大事です。

③メリットとデメリット双方に対してきちんと説明があるか

メリットとデメリット

ザラップさんではデメリットもきちんと説明して頂け、安心できました。」というお言葉をお客様から頂いたことがあります。

我々からするとデメリットをお伝えすることは当然ですが、どうやら自動車ディーラーでもPPF専門店でも「いいことしか言わない」場合があるようです。。。

Youtubeでもブログでも、どんな媒体においてもですが、当店ザラップでは必ずメリットとデメリットをきちんとお伝えします

プロテクションフィルム(PPF)は確かに車体を保護するという意味では最強なアイテムですが、無敵のスーパーマンでないのも事実です。

これまでお伝えさせて頂いてきましたが、プロテクションフィルム(PPF)にもデメリットは存在します

他社では、一度プロテクションフィルム(PPF)を施工をしたら、10年間綺麗な状態を維持できると聞きました!

『飛び石傷の上にプロテクションフィルム(PPF)を施工すると、傷が全く気にならなくなりますよ!』と言われました!

と、100%間違いとまではいえなくても、△の答えをあたかも◯のように誇張している情報を聞くことがあり、自身「え、ええー!!!(驚)」と思うことがよくあります(苦笑)。

そういった誇張された情報があることを理解し、Youtubeやブログを一社だけではなく、様々な媒体から確認し、その中で情報を全て鵜呑みにするのではなく、情報をご自身で噛み砕いて理解することが大事ではないでしょうか。

メリットばかり言っているけど、本当にデメリットはないのだろうか?」とお客様ご自身が疑問を持つことも大事です。

④友人でプロテクションフィルム(PPF)をした人がいれば聞いてみる

いつでも持つべきものは友(笑)。

ということで、もしご自身の周りでプロテクションフィルム(PPF)を施工した方がいれば、アドバイスをもらうのも良いでしょう!

当店ザラップですが、大変有り難いことに、ご依頼の約半数(もしかすると以上?)がお客様のご紹介です。

我々にとってご紹介を頂けるということは、非常に有難いことであり、非常に緊張感のあるものでもあります。

なぜなら、ここで一番重要なことは信頼関係であるからです。

ドキドキドキ(心臓の音)、、、!←

もしお近くにプロテクションフィルム(PPF)施工の業者を知っている方がいらっしゃれば、「どこの業者に依頼していますか?」と聞いてみましょう!

以上、今回のブログは長くなってしまいましたが、、、

最後まで読んでくださった方、誠にありがとうございました。

当店ザラップは、カーラッピング・プロテクションフィルム(PPF)専門店として、東京に本社とサービスセンターがあります。

プロテクションフィルム(PPF)を依頼することは、安い買い物ではありません

そこで、少しでも安心して当店にご依頼頂けるよう、日頃Youtubeブログを通して情報発信に勤めております。

当店ザラップを一つの候補店としてご検討頂けるよう、

日々施工技術向上への努力を惜しまず↓

フルプロテクションフィルム PPF 施工
Lamborghini ウラカン ステラート @ ザラップサービスセンター

どこよりも美しい完璧な一台を目指し↓

新型ポルシェ911カレラ992.2  プロテクションフィルム PPF 東京
Porsche 911 type 992.2 Carrera @ ザラップサービスセンター

そして納車後もアフター保証で安心したカーライフをお過ごし頂けるよう↓

カーラッピング PPF 東京
ザラップ代表橋本 カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)施工員でもある

全力でお客様をサポートする体制ならび最高のチームがいると自負しています!!

ザラップではご相談や見学はウェルカムです。

いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。

ご存じですか?

PPFはメンテナンスが重要です!

カーラッピング・プロテクションの専門店 ザラップ

プロテクションフィルム(PPF)初心者の方に多いのは、プロテクションフィルム(PPF)はメンテナンスが重要であることをご存じないことです。

車はどうしても熱を持ちやすいため、納車後にフィルムが浮いてきてしまう可能性があります。

納車したばかりなのに別途料金を請求されました

保証は1ヶ月だったため、保証対象外と言われました

ザラップなら業界最長の1年間無償で保証致します!

ザラップの

PPFには

アフター保証が

1年も付きます!

ザラップ カーラッピング PPF アフター保証

大切な愛車を安心と保証でプロテクションしませんか?

まずはお問い合わせ下さい!

KEITA

日頃お客様から「車をマットにしたいです!」といったご相談を非常に多く頂きます。

車メーカーからもハイグレードモデル限定車特別仕様車といった限られたモデルでしか手に入らない場合が多く、言うなれば「マット車=特別」といっても過言ではありません。

そんな高級感溢れるマット車ですが、一度乗られたことがある方であれば周知の通り、、、

そう、、、!

塗装のマット車は非常にメンテナンスが大変であることが悩みの種です。

塗装のマット車は「傷や汚れが目立ちやすい」、「塗装を磨いてしまうと艶が出てしまうため、塗装を磨けない」、「手油も厳禁」、「再塗装は高額」、「ワックスやコーティングが困難」といった厳しい現状があります。

塗装のマットはメンテナンスが大変過ぎて、それに疲れて乗り換えました(苦笑)、、、」というお客様もいらっしゃるほどです。

そこで!

多くのお客様は、車をマットにしたいとお考えになる際、カーラッピングでマットをご検討頂きます。

以前「【早見表あり★】塗装とカーラッピングあなたに向いているのは?」のブログでもお話しさせて頂きましたが、マット塗装とカーラッピングのマット車では、カーラッピングの方がメンテナンスが楽になるメリットがあります。

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【早見表あり★】塗装とカーラッピングあなたに向いているのは?

塗装とカーラッピング【絶対に失敗しない選び方】を伝授します!「どちらが安い?」「車体の価値を下げないのは?」徹底解説します!

しかし!

まだまだメジャーではありませんが、実はプロテクションフィルム(PPF)でも車をマットにできることはご存知でしょうか。

グロス塗装の上にマット(サテン)のプロテクションフィルム(PPF)を施工

これまでの経験からお伝えすると、実に9割の方がプロテクションフィルム(PPF)で車をマットにできることをご存知ありません。

ということで、今回のブログではズバリ車をマットにするならカーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)どちらがおすすめか!、分かりやすく徹底解説させて頂きます!!

特に!

車をマットにしたい方、

既にマット塗装の車に乗られており、シビアなメンテナンスから解放されたい方

に耳寄り情報満載です!

今回のテーマ「車をマットにするならカーラッピングかプロテクションフィルム(PPF)か」ですが、なんと、、、!

ザラップ代表橋本が、Youtubeで初解説させて頂きました!

是非合わせてご覧下さい!

「マット」の中に「サテン」を含めて説明します

フィルムには、大きく分けて光沢のある「グロス」、艶消しの「マット」、そしてその中間の「サテン」があります。

中間というだけあり、グロスほど光沢はないけれども、マットよりは光沢があるという特徴を持つのが「サテン」というわけです。

そこでメルセデス・ベンツのマグノカラーのように、車メーカーからは「(フィルムでいう)サテン」を「マット」と位置付けしているため、当店ザラップでも「マット」の中に「サテン」を含めてご説明を致します。

*場合によっては、「サテン」を「マット」と呼称致します。

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車をマット化する上で、カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)それぞれの特徴とは?

ランボルギーニ ウラカン カーラッピング 施工

「車をマットにする」という見た目は同じであれど、実はカーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)とでは、特徴に大きな違いがあります。

お客様の「ご要望」次第で、メリットにもデメリットにもなり得ます!

カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)それぞれでマット化する場合の違いを解説していきますが、「どのようなご要望があるか」によって、それぞれの特徴がメリットにもデメリットにもなり得ます。

カーラッピングで車をマットにする

マット 塗装 カーラッピング

カーラッピングをする目的は、ズバリ「ドレスアップ」です。

車体色を変えたり、ラインを引いたり、はたまたデザインをしたりして、よりお車をお洒落にカッコ良くします。

分かりやすくフルラッピングを例にします↓

ベンツC180 カブリオレ サテンブラックフルラッピング カーラッピングベンツC180 カブリオレ サテンブラックフルラッピング カーラッピング
白ボディから黒のマット(サテン)にフルラッピング

このように、見た目を大きく変えるのがカーラッピングというわけです。

特に上のようなフルラッピングでは「元の車体色が見えることがNG」のため、なるべく元の車体色が見えないようラッピング(wrapping=覆う)して施工します。

そこでカーラッピングフィルムに求められる機能は、追従性の高さフィルムは薄くなければなりません1近年厚みのあるカーラッピングフィルムも誕生しているため一概には言えませんが、基本的にはカーラッピングフィルムの厚みは約100μ(=約0.1mm)と薄く製造されています。

Youtube動画では施工の様子を一部ご紹介させて頂いておりますため、宜しければご覧下さい。

車をカーラッピングでマットにする場合、「好きな色でマットにできる」という点が特に特徴的です。

上のメルセデスベンツ(Mercedes-Benz)C180 Cabrioleは、元々「グロスホワイト」の車でしたが、カーラッピングでマット化することによって「マット(サテン)」に変身することができました!

後でご説明しますが、プロテクションフィルム(PPF)の場合は、カーラッピングで選べるフィルムの「色」を変えることはできません。

つまり、上のメルセデスベンツ(Mercedes-Benz)C180 Cabrioleをプロテクションフィルム(PPF)でマット化する場合、「グロスホワイト」の車は「マットホワイト」の車になります。

このように、フィルムの色を選べるカーラッピングフィルムは、マットまたはサテンに限定しても、数百を超える種類があります

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【動画あり◎】カーラッピングフィルムってどんな種類があるの?

カーラッピングフィルムのメジャーな種類を【動画】で分かりやすくご紹介します!自分好みのカーラッピングフィルムを見つけに行きましょう!

カーラッピングで車をマットにされる方は、それはそれはフィルムの選択に迷われます(笑)。

更に、当店ザラップでは自社で印刷機があるため、好きな色で印刷しラッピングすることも可能です。

HILUX GR SPORT 車 部分 ラッピング
ブルーを印刷し、サテン(マット)のラミネートをかけたフィルムをラッピング
Card image

【HILUX GR SPORT】車を部分的にラッピング!?

車を部分的にラッピング!低予算でもカッコよくカスタムできちゃうカーラッピングスタイルがあります!完成したお車は必見★!

プロテクションフィルム(PPF)で車をマットにする

SUZUKI ジムニー フルラッピング プロテクションフィルム 車をマットにする

正式名称ペイントプロテクションフィルムは、Paint(塗装)Protection(保護)Film(フィルム)とその名の通り、塗装を外的要因(飛び石、擦り傷、酸性雨、紫外線、虫の死骸など)から保護する役割があります。

カーラッピングは「ドレスアップ」といったファッション的要素であるのに対し、プロテクションフィルム(PPF)はより実用性が問われたフィルムといえます。

イメージとしては、スマートフォンの画面に貼る保護フィルムを更に優秀にしたフィルムが、プロテクションフィルム(PPF)とお考え下さい。

プロテクションフィルム(PPF)の特徴の一つとして、小傷や擦り傷程度であれば、太陽の熱で元の綺麗なフィルムの状態に戻る「セルフヒーリング機能(=自己修復機能)」を有する点です。

よって、プロテクションフィルムはただ単に「塗装を守る」だけではなく、「傷を自己修復しより綺麗な状態を保ち続ける」ことが可能ということです。

さて、そんな外的要因から塗装を保護するプロテクションフィルム(PPF)ですが、フィルムの厚みが約150μ(=約0.15mm)とカーラッピングフィルムより約1.5倍厚く設計されています。

PPF(プロテクションフィルム) XPEL

この厚みこそが傷から塗装を守ってくれるわけですが、逆をいえば追従性はカーラッピングフィルムほどありません

これはプロテクションフィルム(PPF)のネガティヴポイントですが、プロテクションフィルム(PPF)施工では、基本的に塗装の表面にのみ施工し、カーラッピングのようにフィルムを巻くということを苦手とします

よって、基本的にプロテクションフィルムの面は、表面に露出することになります。

ついでながら、なぜ「基本的に」とお伝えするかというと、プロテクションフィルム(PPF)もカーラッピングのように巻く「バルク方式」という施工手法があるからです。

プロテクションフィルム(PPF)
当店ザラップではバルクとプレカットを使い分けて、お客様にとってベストな施工方式を追求しています!

本ブログでは詳細を割愛しますが、プロテクションフィルム(PPF)を検討されていらっしゃる方は、是非こちらのブログも併せて読んで頂ければと思います。

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「プロテクションフィルムの情報を全て鵜呑みにすべきでない」理由

PPF業界では「誤解を招くような情報」「紛らわしい情報」「誤った情報」が多い!?PPF依頼前に必ず知って頂きたい情報を徹底解説!

プロテクションフィルムの面が車体の表面に露出するということは『貼った感』が出てしまうのではないか」とご心配になられるかも知れませんが、ご安心下さい!

確かにフィルムの面が見えない方が望ましいことに変わりはありませんが、プロテクションフィルム(PPF)は透明であることが大きな特徴です。

これが仮にカーラッピングですと、フィルムの面が見えてしまっては、明らかに悪目立ちしてしまいますが↓

カーラッピング 後悔
Blog:【後悔しないために!】本当に恐ろしいカーラッピング被害とは!?

プロテクションフィルム(PPF)は透明のため、面は目視できるものの、悪目立ちはしません。

、、、

といいつつも、、、!

(マット塗装の車ではなく)グロス塗装の車にマットのプロテクションフィルム(PPF)を施工する場合は、先程見たバルク方式2カーラッピングのように、フィルムを巻き込む施工方式を使いこなすことが重要であるかと我々が考えております。

その理由ですが、より「フィルムを貼った感」を無くすため、元のグロス塗装を最大限隠したいからです。

プロテクションフィルム フル 施工実績 東京
バルク方式でボンネットを施工している様子

数ミリ塗装が露出するかしないか、、、

というのは、一見そこまで違いがないように思われるかも知れませんが、この数ミリの違いが見栄えの美しさのおいて大きな違いとなります。

だからこそ、当店ザラップではプロテクションフィルム(PPF)でマットさせて頂く際は、カットデータ3プロテクションフィルム(PPF)施工では、専用のカットシステムから施工箇所のカットデータを抽出し施工します。を何度も調整しながら、より美しい一台を目指し、この数ミリの差を貪欲に追求しています

さて、プロテクションフィルム(PPF)が透明ということは、元の車体色が見えるということを指します。

プロテクションフィルム(PPF) 施工

これはカーラッピングと比較して、大きな特徴の違いです。

つまり「車体色を生かしてマットにしたい!」というお客様にとっては、プロテクションフィルム(PPF)でマット化することは◎なわけです。

これは「今の車体色が気に入っている」というお客様ももちろんのことながら、「特別なカラーリングの限定車」といったお客様も車体色を生かしてプロテクションフィルム(PPF)を施工したいとお考えになります。

納得◎!お客様にベストなのは「カーラッピング」?「プロテクションフィルム」?

カーラッピング東京

ご覧頂いた通り、車をマット化する手段を「カーラッピング」か「プロテクションフィルム(PPF)」どちらがお客様にとってベストかは、お客様が何を優先とするかによって答えが変わります

ここからは今回のまとめとして、どういった要望が優先であれば、カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)のどちらがおすすめかをお伝えさせて頂きます。

ケースその①:車体の色を変えたい

i3 BMW カーラッピング 車 ラッピング

車をマットにする上で、車体の色も変えたいという方は「カーラッピング」一択です!4近年色が付いたカラープロテクションフィルムも出てきてますが、色のバリエーションが限定的であるという意味でここではカーラッピングをおすすめ致します。

ケースその②:車体を保護したい

GLE450d フルプロテクションフィルム マット ステルス
メルセデス・ベンツの純正マット車に似せるため、サテン寄りのプロテクションフィルム(PPF)を使用しています

カーラッピングフィルムも、フィルムを施工していないよりかは傷防止になります。

しかし、傷防止を目的とし開発された「プロテクションフィルム(PPF)」と比較すれば、カーラッピングフィルムが車体を守る機能はごく僅かです。

新車をより綺麗な状態で乗り続けたい!

スーパーカーに乗っており車体の価値を下げないために傷を防止したい!

サーキットやアウトドアに出かけるため車体を保護したい!

そういった塗装を保護したい方はプロテクションフィルム(PPF)一択です。

ケースその③:とにかくコストを抑えたい

カーラッピングフィルム

「車をマットにしたい」といったご要望以外に、特に強いご要望はなく、「可能な限りコストを抑えて車をマットにしたい」という方には、「カーラッピング」がおすすめです。

プロテクションフィルムは機能性が高く大変優秀なシートであることは上で見てきた通りです。

しかし、その一方で、それだけ優秀な機能を兼ね揃えているからこそ、フィルム単体の値段のみ比較すると、プロテクションフィルム(PPF)の方がカーラッピングフィルムより約2~3倍高額です。

よって、「外的要因から車体を保護したい」という要望がないのであれば、カーラッピングフィルムがおすすめです。

ケースその④:メンテナンスをより楽にしたい!

保証 プロテクションフィルム カーラッピング

文頭で「塗装のマットよりカーラッピングのマットの方がメンテナンスが楽」である点をお伝えさせて頂きました。

そして、そのカーラッピングより更にメンテナンスが楽になるのがプロテクションフィルム(PPF)です!

これは、グロス、マットといった違いというより、カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)の違いでして、プロテクションフィルム(PPF)の特徴としてメンテナンスがとにかく楽になることが挙げられます。

「メンテナンスが楽とはどういうことか」とお伝えすると、以下の通りです。

  • 汚れが付きづらい
  • 汚れが落ちやすい
  • 水垢ができづらい
  • セルフヒーリング機能(自己修復機能)があるため、洗車後の水の噴き上げ傷も消える

車のメンテナンスにおいて、プロテクションフィルム(PPF)以上にメンテナンスが楽になるものはないといっても過言でないほど、とにかく日頃の面倒ごとが無くなります。

セラミックコーティングもご依頼頂けます!

マットというと「コーティングが×」というイメージかと思いますが、マットのプロテクションフィルム(PPF)に特化した、専用のセラミックコーティング施工も承っております

よりフィルムを綺麗な状態で保持できるだけでなく、そのツルツルスベスベの手触りは虜になります(笑)。

ケースその⑥:より長期的に乗りたい方

カーラッピング 東京

お問い合わせ頂く際に、ほぼ全てのお客様にご質問頂くのが、フィルムの耐久年数です。

結論かと申しますとプロテクションフィルム(PPF)の方がカーラッピングフィルムより耐久年数が高いです。

プロテクションフィルム(PPF)は約3〜5カーラッピングフィルムは約3年が耐久年数です。

ここで簡単な注釈ですが、耐久年数はお客様がどのような環境で車を保管されるか、どれぐらいの頻度で運転するか、といった保管環境また使用頻度によって変動致します。

年中屋外駐車である車と、屋内保管で月1〜2日程度しか運転しない車とでは、フィルムの経年劣化において大きな違いが生じることはご想像に容易いかと思います。

ちなみにですが、塗装マット車はメンテナンスがあまりにもシビアということで、「マット車は長期的に乗れない」とお考えになられる方もいらっしゃいます。

しかし、フィルムはというと、プロテクションフィルム(PPF)でもカーラッピングフィルムでも、双方においてグロスもマットも耐久年数は基本的に変わりません

ちなみに、耐久年数が過ぎる「フィルムが剥がれてくる」というわけではなく、どちらかというとフィルムの表面が顕著に劣化します。

具体的には、フィルムが褪色や変色したり、フィルムが割れてきたりします。

カーラッピングフィルム 劣化
カーラッピングフィルムが劣化した例

このような状態を放置すると、最悪塗装にダメージを与えてしまうため、劣化を確認した際はなるべく迅速に剥離頂くことをおすすめ致します。

【おまけ★】車をマットにする上でよくあるご質問

車をマットにされたい方で、よくあるご質問を最後にご紹介させて頂きます!

共通のFAQ

カーラッピングまたプロテクションフィルム(PPF)共通のよくあるご質問はこちら!

Q. フィルムを剥離すると塗装は剥がれませんか?

カーラッピングフィルムもプロテクションフィルム(PPF)も、「剥離性」を謳う商品のため、通常フィルムを剥離しても塗装にダメージはございません。

しかし、ごく稀にではございますが、フィルムを剥離すると、塗装も一部剥離してしまう場合もございます。

これは元々の「塗装」が、何かしらの理由で、本来あるべき密着度数を超えていない、いわば「塗装に何かしらの問題がある」場合です。

例えば、車メーカーから「塗装のリコール」があるように、そもそも塗装が甘い場合。

再塗装がしてあり、塗装が弱い場合。

飛石を喰らっており、塗装が弱くなってしまっている場合。

こういった塗装が正常な状態でない場合は、その上に施工するフィルムを剥離する際、塗装が剥がれてしまう可能性がございます。

ご依頼頂く際は、何卒ご理解とご了承の程、宜しくお願い致します。

Q. 納車後にフィルムが浮いてくることなどありますか?また、そういった場合、どういった対処をすべきですか?

カーラッピングまたプロテクションフィルム(PPF)共に、納車後にフィルムが浮いてくる可能性はあります。

この理由を簡単にお伝えすると、納車後車全体が熱を浴び、フィルム全体にストレスが加わることにより、納車前に確認できなかったフィルムの浮きなどが発生するという理屈です。

カーラッピング プロテクションフィルム(PPF) 施工
カーラッピング プロテクションフィルム(PPF) 施工

よって、当店ザラップでは納車後1年間アフター保証を無償で付帯させて頂くことで、こういった「納車後に発生する避けられないフィルムのメンテナンス箇所」を無償でメンテナンスさせて頂いております。

ザラップ カーラッピング PPF アフター保証

フィルムのメンテナンスが必要な場合、大事なことはいかに早く対応できるかがキーです。

「フィルムが浮いてきたため対処して欲しいけれど、予約できるのが2ヶ月後…」といった状況にならないために、当店ザラップでは施工予約が混み合っている状況下でも、こういったアフターケアの対応枠をきちんと設けることで、万が一のSOSにもいち早く対応可能です!

少々余談ですが、よく「ディーラーでプロテクションフィルム(PPF)を依頼するのと、御社に依頼するのとでは、金銭面以外にどんな違いがありますか?」というご質問を頂きます。

ディーラーがどの施工店と連帯しているかは把握できかねるため、技術面に関しての違いはお答えできかねますが、明確な違いの一つはやはり「対応のスピード感」かと思います。

例えば、万が一フィルムのメンテナンスが必要となった場合でも、お客様と直接繋がっている当店の場合では、直接ご連絡頂き、即対応が可能となります。

一方で、ディーラーの場合は、お客様がディーラーにご連絡し、ディーラーが施工店に連絡後、スケジュール調整云々…となると、多少なりとも時間のラグが発生致します。

安心と保証でより長期的にフィルムを綺麗な状態で乗り続けられたい方は、是非当店ザラップにお任せ下さい。

Q. フィルムは自身で剥離できますか?また、剥離をお願いすると別途料金が発生しますか?

カーラッピングにおいてもプロテクションフィルム(PPF)においても、ご自身で剥離頂くことも(可能か不可能かでお伝えすれば)可能です。

しかし、車をマット化する場合は、基本的にフルラッピングのため、フルラッピングの規模をお客様ご自身で剥離することは容易ではございません。

剥離するという作業もノウハウと経験値が必要となりますため、剥離をご希望の際は、ご依頼頂くことが無難かと存じます。

特に車体奥までラッピング(覆う)するカーラッピング施工の場合、場合によってはパーツを脱着しなければフィルムが剥離できない場合もございます。

ご自身で剥離をご検討頂く場合も、一度当店にご相談下さい。

カーラッピングで車をマットにする場合のFAQ

カーラッピングで車をマットにする場合によくあるご質問です。

Q. 耐久年数はどのくらいですか?

カーラッピングフィルムの耐久年数は、約3年です。

Q. PPFのようにセルフヒーリング機能(自己修復機能)はありますか?

カーラッピングフィルムにもセルフヒーリング機能(自己修復機能)5太陽光といった熱がフィルムに加わることにより、小傷や擦り傷といった浅い傷が入っても、フィルムが元の綺麗な状態に戻ろうとする機能があります。

一方で、そもそもカーラッピングフィルムは薄いため、プロテクションフィルム(PPF)のセルフヒーリング機能(自己修復機能)と比べると、その機能は僅かです。

Q. カーラッピングでマットにした後、飛石の激しいフロント周りだけプロテクションフィルム(PPF)施工をしてもらうことは可能ですか?

問題なく可能です。

プロテクションフィルム(PPF)で車をマットにする場合のFAQ

プロテクションフィルム(PPF)で車をマットにする場合によくあるご質問です。

Q. 耐久年数はどのくらいですか?

プロテクションフィルムの耐久年数は、約3〜5年です。

※車の保管環境(屋内・屋外)などにより、耐久年数は変動致します。

Q. グロスとマットでは価格は変わりますか?

マットの方が気持ちお値段が高くなりますが、大差はございません。

Q. マットはどのような質感のフィルムがありますか?

当店ザラップでは、サテンに近いタイプとより艶消しのマットタイプの2種類ご用意致しております。

ご来店の際、実際にフィルムを見比べて頂き、ご希望のマットフィルムをご選択下さい。

Q. カーラッピングも一緒に依頼できますか?

カーラッピングも一緒にご依頼可能です。

「カーラッピング施工後にプロテクションフィルム(PPF)を施工」した方が良いか、または「プロテクションフィルム(PPF)施工後にカーラッピングを施工」した方が良いかは、ケースバイケースです。

お客様のご要望をお伺いしながら、施工の順番を決定致します。

Q. 既に塗装のマット車に乗っていますがその上からプロテクションフィルム(PPF)はできますか?

問題なく可能でございます。

塗装のマット車にマットのプロテクションフィルム(PPF)を施工することによって、純正塗装を保護した上でメンテナンスが非常に楽になるため、とてもおすすめです。

Q. 車を売却する際フィルムを剥離する必要がありますか?

プロテクションフィルム(PPF)の価値が年々車市場でも認められている背景の下、プロテクションフィルム(PPF)が施工された状態のまま売却される方がほとんどです。

よって、車を売却される際は、基本的にプロテクションフィルム(PPF)を剥離する必要がございません。

Q. PPF施工後は、メンテナンスで特に気を付けることはありますか?

塗装の場合、マットとグロスのメンテナンス方法は大きく異なりますが、プロテクションフィルム(PPF)の場合はマットとグロスにおいて双方のメンテナンス方法はほぼ変わりません。

一方で、マットは「艶消し」であることが大きな特徴なため、例えば艶が出るコーティングをかけて頂くと、マットではなくグロスになってしまいます。

当店ザラップでは、PPFのマット専用にセラミックコーティングもご用意させて頂いておりますため、より楽にかつ綺麗な状態でお車を保持されたい方は、ご一緒にご依頼下さい。

TOSHI

プロテクションフィルム(PPF)を車体に施工して、塗装を飛石や擦り傷といった外的要因から塗装を守り、より綺麗な状態で車を保持されたい方が増えています!

特に、高級車であればあるほど、この需要は高いです。

事実、大変興味がある情報をお客様からお聞きし実際にその中古車販売サイトを見たのですが、、、

中古市場で売られていた某有名スーパーカーブランドのある一台が、飛び石の傷が多いという理由で、相場から非常にかけ離れた低い値段で売られていました

この一例からも分かる通り、飛び石などの傷が多いというのは車体の価値を下げるリスクが高いことを示しています。

さて、そんなプロテクションフィルム(PPF)ですが、よく皆様も耳にする情報があります。

それは、、、

プロテクションフィルム(PPF)施工では、プレカット方式を採用しているため、カッターを一切使用せず安全です!

といった情報です。

今回はカーラッピング・プロテクションフィルム(PPF)の専門店である当店ザラップが、

プロテクションフィルム(PPF)施工ではカッターを本当に使用しないのか?

カッターを使用することは本当に危険なのか?

カッターを使用する施工としない施工ではどんな差があるか?

こういった謎について詳しく解説していきます!

執筆に際し…

当店ザラップでのプロテクションフィルム(PPF)施工は、「車種」「施工箇所」「車体(塗装)の状態」「お客様がお車に乗る頻度」「保管環境」など全てを吟味した上で、おすすめさせて頂くフィルムのメーカーやフィルムを貼る箇所、またフィルムの施工方式などをご提案致します。

よって、今回ご紹介させて頂く事例は一例として、全てはケースバイケースであることをご理解頂いた上でご参考頂けますと幸いです。

「カッターの使用」と「ハサミの使用」は同義です

プロテクションフィルム(PPF)の情報において、「カッターの使用」を言及されるのは、「車体に傷を入れるリスクが0ではないから」です。

また、ハサミよりカッターの方が「使用頻度が高い」のも理由の一つです。

本ブログでは、「カッター」をメインに言及させて頂きますが、「車体に傷を入れるリスク」という面においては「ハサミの使用」も「カッターの使用」と大なり小なりあれど同義であると定義します。

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プロテクションフィルム(PPF)施工でカッターを使用する理由

日本のプロテクションフィルム(PPF)施工では、「フィルムを施工するパーツの形に既にカットされたフィルムを施工する」いわばプレカット方式スタンダードです。

フロントフルPPF(プロテクションフィルム)
XPELのDAPカットシステム

よって、100%プレカット方式でフィルムを施工するのであれば、実質カッターやハサミを必要としません

ここでのプレカット方式とは、カッターやハサミを一切使用せず施工できる状態のものと定義します。

100%プレカットオンリーの施工は(例外を除き)可能です。

しかし、実際のところはどうかお伝えすると、100%プレカットオンリーの施工は限界があります

それぞれのプロテクションフィルム(PPF)業者で、施工におけるモットーや目指すクオリティなど異なるため、一概に言えませんが、、、

少なからずザラップでは、我々が目指すクオリティの一台を仕上げるために、カッターの使用は時として必要不可欠であると公言します

ちなみに、我々が目指すクオリティの一台は、こちらです↓

ザラップが目指す一台


  1. 「パーツの際」また「フィルムの繋ぎ目の隙間」を可能な限り詰め、最大限塗装を保護している一台

  2. 糊ずれや異物の混入は極限まで対処し、まるで施工しているか分からないほどの美しい仕上がりの一台

  3. フィルムのストレスを最小限に、より長期間綺麗な状態で乗って頂けることができる一台

さて、ここで100%プレカットオンリーの施工はどうして限界があるか。

どうしてカッターを使用しなければ出せないクオリティがあるか。

その理由を見ていきましょう!

①バルク方式/半バルク方式を採用するため

GT-R R35 プロテクションフィルム 施工
ボンネットはバルク方式を採用

プロテクションフィルム(PPF)施工は「プレカット」の他に「バルク」といった施工方式があります。

  • プレカット方式•••フィルムを施工するパーツの形に既にカットされたフィルムを施工

  • バルク方式•••フィルムを施工するパーツより少し大きめにフィルムを用意し、施工をした後に不要なフィルムをカット

そして!

実はプレカット方式とバルク方式を掛け合わせた「半バルク方式」という方式もあります。

  • 半バルク方式•••一部のみプレカットをし、その他はバルク方式で施工

「半バルク方式」は正式名称ではないためあまり語られませんが、施工経験からお伝えすると、当店ザラップではこの「半バルク方式」を非常に多く取り入れています!

さて、突然ですが、(カーラッピングやプロテクションフィルムを含め)一般的にアメリカでのビジネス全般のトレンドやモードは、日本には約3~5年後にやって来ると言われるのをご存知でしょうか

そういった現状を踏まえ、プロテクションフィルム(PPF)のNOWを見てみましょう!

今ほど日本ではプレカットがスタンダードとお伝えしましたが、プロテクションフィルム(PPF)のパイオニアといわれるアメリカヨーロッパを見てみると、プレカットとバルクの両者を臨機応変に使いこなしているのが現状です。

海外ではプレカットとバルクのどちらがいいかという議論ではなく、どういった場合にどちらの方式を選択すべきかといった、両者を使い分けることを前提に議論されます

参照:PPF Installation: Bulk It or Plot-Cut It?

プロテクションフィルム(PPF)

なぜプレカットとバルクの両方を使いこなすのかですが、プレカットとバルクはそれぞれメリットとデメリットが異なり、よって施工状況によって両者を使い分ける方が、施工側だけではなく、お客様にも大きなメリットがあるからと考えます。

以下、プレカットとバルクのメリットデメリットをまとめます!

ちなみに半バルクですが、プレカットとバルクを掛け合わせているので、両者のメリットデメリットが該当するとご理解頂ければと思います。

※ケースバイケースのため施工箇所全てに該当するわけではありません。

プレカットバルク
カッターとハサミの使用使用しない使用が必須
コスト■カットデータが既にある場合

最小限のフィルムを使用するため、バルクよりコストダウン!
■カットデータがない場合

データを作る手間を減らせるため、プレカットよりコストダウン!
異物の混入や糊ずれ位置調整がシビアなため、異物の混入や糊ずれのリスクがバルクより高いシビアな位置調整がいらない分、異物の混入や糊ずれのリスクが低い
フィルムの面(つら)表面に露出(一部巻き込みも有り)表面に露出していない(角など一部露出有り)
カットの精度プロッターがカットするため細かいカットも精密で綺麗直線以外のカット(例えば円形など)が苦手
フィルムのメンテナンス性フィルムの面が多く見えるため、フィルム断面が目立ちやすいフィルムは可能な限り巻き込んで施工されているため、フィルム断面の汚れが目立ちにくい

言葉だけでは分かりづらいので、、、

プレカット方式よりバルク方式の方がメリットが多い一例を図解してみます!

車にはフロントバンパーとフロントフェンダー、リアフェンダーとリアバンパーといったように、「パーツとパーツが繋がる境界部分」があります。

そして、こういったパーツの間には必ず隙間がありますが、実はこの隙間がフィルムの施工において大きなポイントになります。

まず、もしプレカット方式を採用したとすると、パーツの際の手前までしか施工できないため、フィルムの面が車体から見た時に露出しています。

プロテクションフィルム(PPF)グレー車体パーツを示しています

ということは、、、

このフィルムの面にゴミがつきやすくなることを意味します。

一方で、これがもしバルク方式で施工したらどうでしょうか。

バルク方式の場合は、プレカットのようにフィルムがパーツの形に事前にカットされているわけではないため、隙間の間までフィルムを(少し)押し込むことができます

そして、フィルムを(少し)押し込んだ後に、フィルムをカッターでカットします。

よって、フィルムの断面はパーツの中に入る=フィルムの断面は車体の表面に露出していないので、車体を見るとフィルムの断面が見えず、よって長期的に見るとフィルムをより綺麗に保ち続けることができます!

プロテクションフィルム(PPF)グレー車体パーツを示しています

一点注釈ですが、、、

フィルムの面(断面)は過度にゴミが溜まりやすく、とても気になってしまうということではありません。

もしそうだとしたら、プロテクションフィルム(PPF)施工自体が否定されるものになってしまいます(苦笑)。

過度にゴミが溜まるというわけではありませんが、長期的に見た場合フィルムの断面が露出しているのとしていないのとでは、やはり見た目に差が生じます

では次に、「半バルク方式」の例としてボンネットを見てみましょう!

ボンネット上部にある角は尖っており、厚みのあるプロテクションフィルム(PPF)では、ここの部分をぐるりと巻き込むことが困難です。

しかし、このように尖った先をカッターで綺麗にカットするのも至難の技、、、

ということで、この角の部分を事前にプレカットし、施工の際はこのカット部分を基点に位置調整→残りはバルクで施工します。

プレカットとバルクのいいとこ取りというわけです!

プロテクションフィルム PPF 東京

上は一例に過ぎませんが、このように同じ箇所にプロテクションフィルム(PPF)を施工するといっても、プレカットよりバルクの方がメリットが多い場合は往々にしてあります

100%プレカットしかしません」「カッターを一切使用しません」という業者もあるかと思いますが、その場合カッターが必須となるバルク方式は採用できないため、プレカット方式一択になってしまいます、、、

お客様にとってbetterな施工方法があるのに、その方法を選択…以前にご提案しないことは、やはり勿体無いことです…!

②見た目やメンテナンスの面でよりメリットが大きいから

SUZUKI ジムニー フルラッピング PPF 東京 人気
プレカットと半バルク方式を採用し、プロテクションフィルム(PPF)のフルラッピングを施工しています

上で見たバルク方式の内容を包括することになりますが、、、

なぜカッターを使用するバルクもしくは半バルク方式を採用する場合が往々としてあるかですが、詰まるところその方がメリットが大きいからです!

このメリットですが、何も施工性だけのメリットではなく、お客様のメリットを指します

先ほどバルクでは「フィルムの断面が露出せず、長期的に見てより綺麗な状態で車を保持できる」メリットを見てきましたため、今度は「見た目」について深掘りしてみたいと思います。

クオリティは「見た目」や「メンテナンス性」などから総合的に決まるため、「見た目」はクオリティを上げるために切っても切り離せない関係にあるといえます。

さて、この「見た目」ですが、もう少し詳しく見ると↓

  1. 「パーツの際」また「フィルムの繋ぎ目の隙間」を可能な限り詰める

  2. 可能な限り車体にフィルムの面を露出させず、フィルムを貼っているかいないか分からない美しい仕上がり

  3. 糊ずれ」や「異物の混入」を極限まで少なくする

となります。

文頭で見た「ザラップが目指す一台」の方針をもう少し噛み砕いた内容です。

ここで着目して頂きたいのは、「糊ずれ」です。

同業者さんからは「その話はしないでー!w」という心の声が聞こえてきそうですが(笑)、実は全世界の施工スタッフの大きな悩みの種がこの「糊ずれ」です。

プロテクションフィルム(PPF)施工は、ざっくりまとめると以下の順で進められます。

  1. フィルムの糊面と車体に専用のゲルをうつ

  2. そのゲルをクッション代わりに位置調整

  3. 位置が確定した後にゲルをスキージーで押し出してフィルムを止める
BMWのラゲッジPPF(プロテクションフィルム)
ゲルを押し出している施工様子

そこで、フィルムを貼った箇所(=ゲルを既に押し出した箇所)とこれからフィルムを貼る箇所(=ゲルがまだ入っている箇所)とのフィルムの境界線がストップラインとなりますが、このストップラインこそが、後に糊ずれとなって残ってしまう可能性がある点です。

なぜなら、プロテクションフィルム(PPF)施工ではフィルムに熱を与え伸ばしながら施工するため、場合によってはストップラインにぐっと不可がかかり、このストップラインの糊がずれてしまうからです。

フィルム全体が伸びるのであれば糊ずれは生じません。

ある一点に局所的にフィルムが伸びるため、その部分の糊がずれてしまうというカラクリです。

McLaren 600LT プロテクションフィルム(PPF)施工
フィルムに熱を与えている施工様子

一気に全面のゲルを押し出せればいいのですが、特にプレカットの場合だと、繊細な位置調整をしながら貼り進めていくため、よってこのストップラインが多くできてしまうという避けられない運命にあります。

一方で!

バルクだと、基本的にフィルムを貼る箇所の外側でフィルムを仮止めし、そして施工後はこの仮止めした箇所(=ストップライン箇所)のフィルムを切り落としてしまうため、結果糊ずれが生じにくくなるというわけです。

糊ずれはある意味で避け難いものであるからこそ、糊ずれをどこまで許容するかどうかは業者のノウハウや考え方次第、つまりは業者次第ということです!

そして、これまでたくさんの施工車両を見てきて言えることですが、糊ずれの具合は恐ろしいほどピンキリです

この「糊ずれ問題」ですが、プロテクションフィルム(PPF)に限ったことではなく、カーラッピングでも同様に起こります

だからこそ!!

当店ザラップは日頃から「糊ずれ」の対処を数多く研究しており、培ったノウハウがあります!

糊ずれやゴミの混入がほぼなく、ザラップさんの仕上がりは都内でトップクラスですね!」と、とても嬉しいお言葉を同業者様に言って頂いたことがあります。

このように高い評価を頂けるのも、貪欲に糊ずれ問題に奮闘してきたからだと自負しております。

後に「異物混入」に関して見ていくわけですが、「異物混入」は物理的にある程度予防ならび対処しやすいのに対し、「糊ずれ」の回避はノウハウと経験値に非常に依存します。

事実、「異物混入」について言及してる業者は多いですが、シビアな課題である「糊ずれ」に関しては多くを言及したがりません。

しかし、より美しい「見た目」の一台を目指す時、どれだけ「糊ずれ」が少ないか判断することは非常に重要です。

なぜなら、「糊ずれ」が多い車と少ない車とでは、見た目の美しさが天地の差だからです!

繰り返し、「糊ずれ」を常に完全0にすることは、非常に厳しい現状です。

だからこそ、我々ザラップは糊ずれがしやすい箇所はバルクや半バルク方式を採用することで「糊ずれ」を最大限に軽減し、お客様により綺麗な一台をご提供できるよう努めています!

GT-R R35 プロテクションフィルム 施工
半バルク方式で施工されたボンネット

では次に、「異物混入」についても解説していきます。

ここでいう異物とは「」「」「」「」「(服などの)繊維」などを指します。

基本的にプロテクションフィルム(PPF)は透明のため、こういった異物が車体とフィルムの間に入ってしまうと異物が見えた状態になってしまいます。

よって、プロテクションフィルム(PPF)業者はいかに異物を混入させずに施工するか奮闘するわけです。

「異物混入」を最小限に下げるための対策はあります。

例えば、施工員の服装や施工環境の設備を最適化することは、異物混入のリスクを大幅に下げます。

これはそれぞれの業者で対策が異なると思いますが、ザラップでは以下のような対策をしています↓

  1. 施工員は異物を呼びにくい&付着しづらい決められた服装を着用

  2. 温度・湿度を管理することにより、静電気を抑制

  3. 糊ずれ」や「異物の混入」を早期発見できる照明環境

一点注釈ですが、これらが全て対策されていないといけないというわけでは決してありません。

他社でこれらの対策が取られていなくとも、そこを問題視するつもりはありません。

これらはあくまでも一例に過ぎないからです。

詰まるところ「完成する車両に異物混入が極限まで少なければいい」わけです。

結果が全てです!

「この服装でなくてはいけない」「この設備でないといけない」というわけでは決してないわけです。

例えば、海外の施工動画を見ると、Tシャツ姿で(普通の)ガレージで施工している様子が多く見受けられますが、それでもクオリティが出せれば◎というわけです。

逆に、クリーンルームのような部屋で万全の設備が整っていても、異物混入が多ければ×なわけです。

さて、経験からお伝えすると、上でご紹介したような対策をしっかり徹底すれば、空気中に漂う異物問題はほぼ解決できるため、そこまで神経質になる問題ではありません。

しかし、問題なのは空気中の異物よりか、車体から出てくる異物です。

残念ながら「糊ずれ」同様に「異物混入」も0にすることはできません

なぜなら、車体自体の隙間などに砂やゴム片といった異物が無数に付着しているからです。

なので、混入してしまった場合はフィルムを貼替えるなどして解決する必要があります。

カーラッピング プロテクションフィルム(PPF)専門店 東京
施工後は3人体制でフィルムの状態をチェックします

カッターの使用を危険視する方は、「カッターを使用することによって車体に傷が入るリスクが0ではない」というデメリットを指摘しています。

しかしながら、そういった情報が語られる時、カッターを使用する際のメリットは全く語られていません

少なからず、自身がこれまで見た「プロテクションフィルム(PPF)施工におけるカッターの使用」に関する情報で、デメリットとメリットをきちんと説明している情報は見たことがありません…。

当店ザラップは、メリットとデメリットの双方をお客様にきちんとご説明させて頂き、ご納得頂いた上で施工の方針を定めます。

いいことだけ」「悪いことだけ」を伝えるのは、説明としては不十分です。

お客様にとってより大きなメリットをご提供するために、その車そしてその施工箇所によって都度ベストな施工方式は変わります!

総合的に評価して、臨機応変に施工方式を採用する、これがザラップのスタンダートです

③場合によってはコストダウン

『プロテクションフィルムの情報を全て鵜呑みにすべきでない』理由」のブログにて、必要最小限のフィルムを使うプレカットに対し、バルクはフィルムを大きく使うため、プレカットの方がコストダウンできる点をお伝えさせて頂きました。

Card image

「プロテクションフィルムの情報を全て鵜呑みにすべきでない」理由

PPF業界では「誤解を招くような情報」「紛らわしい情報」「誤った情報」が多い!?PPF依頼前に必ず知って頂きたい情報を徹底解説!

しかし、これはカットシステム上にカットデータが存在することが前提です!

プロテクションフィルム(PPF)業者はカットシステムを使用し、カットデータを抽出しています。

これまでも口を酸っぱくするほどお伝えさせて頂きましたが、使用料金さえ支払えば誰でも簡単にカットシステムを使うことができるため、カットシステムを使うこと自体は何ら凄いことではありません。

そしてこのカットシステムですが、色々なメーカーから販売されていますが、ほとんどのプロテクションフィルム(PPF)施工店は海外製のものを使用しています。

というのも、単純に海外製の方がユーザーが多く、よりカットデータが豊富だからです。

プロテクションフィルム PPF 施工 プロット
カットデータをプロット中

さて、ここでカットデータですが、実は全てのパーツにおいて完璧なカットデータが揃っているわけではありません

その例として、同じ車両でも海外と日本では一部のデザインが異なっていたり、そもそも同モデルが存在しなかったりすることが挙げられます。

つまり、カットデータにそもそもカットデータがない場合や、あったとしても型が別物で使えない場合があるということです。

ちなみに、車外パーツを付けている車カスタムしている車もカットデータはありません。

例えば、SUZUKIのジムニーシエラですが、ミラーが海外のモデルとは異なっており、カットシステムにあるカットデータは使えなかったため、型取りをして一からデータを作りました

ミラー プロテクションフィルム PPF 施工

使えるカットデータがない場合、どのような対応を取るかは業者次第です。

実話ですが、、、

他店で施工されたお客様が「フィルムのメンテナンスをして欲しい」と当店にご相談にいらっしゃったことがありましたが、その車両を確認すると、一部では不要なカットが入った状態のままフィルムが施工されてました。

恐らくですが、海外と日本でその部分のデザインが異なっており、カットシステムからただ抽出したカットデータを修正せず使ったことが要因かと思います。

このように、例え型があってなくても無理くり施工をしてしまう業者もあるようですが、当店ザラップはそういった妥協は許されません、、、!

こういった場合は、基本的に型取りをしてカットデータを一から作ります

そこで、パーツによっては100%プレカットのカットデータを作ろうと思うと、非常に時間がかかる場合があります

(これこそが、使用料を支払ってでもプロテクションフィルム(PPF)業者がカットシステムを導入したい理由ですね!)

しかーし!

100%プレカットデータを作るには非常に時間がかかる場合でも、半バルクでは時間をうんと短縮できる場合が往々にしてあります!

先が尖ったようなカッターでは綺麗にカットが厳しい部分のみプレカットのデータを作り、あとは半バルクで施工することによって、時間短縮=コストダウンができるということです!

カッターを使用することは本当に危険であるか

バルク方式でフィルムを施工中

先ほどプレカット方式とバルク方式の違いをまとめた表にて、「カッターとハサミの使用」に関しこのようにまとめていました↓

プレカットバルク半バルク
カッターとハサミの使用使用しない使用が必須使用が必須

お気づきの通り、バルクと半バルクでは「使用が必須」と記載させて頂きましたが、「使用が必須」とネガティブな表記をさせて頂いておりません

なぜ当店ザラップではカッターを使用することを危険視していないか、その理由を詳しくご説明させて頂きます!

①カッターの刃を直接車体に当てない

カッターを使用するということは、ガガガガーと爪を立てて傷付けるような印象があるかも知れません(笑)。

しかし、そもそもですが、多くのケースでカッターの刃は車体に直接当てません!

例えば、ボンネットをバルク方式で施工する場合、フィルムを施工した後に余分なフィルムをカットします。

しかしこの際、ボンネットの裏にフィルムを約1cm巻き込むため、フィルムは宙に浮いた状態で約1cmの幅でカットします。

プロテクションフィルム 施工

ここでお気づきの通り、カッターを使用しているとはいえ、車体にカッターの刃を当てていません

また、先ほど見た断面図ですが、バルク式ではどうやってカッターでカットされるかというと、こういった図になります↓

プロテクションフィルム(PPF)グレー車体パーツを示しています

つまり、フィルムがパーツとパーツの隙間で浮いた状態でカット=カッターの刃は車体に当たりません

上の図を見ると「手ブレをしたら、カッターの先が車体にあたりそうですね、、、!」と鋭いツッコミがありそうですが、ご安心下さい!

我々が使用するカッターは施工に適応された特別なカッターで、隙間に上手く収まる設計となっており、よって物理的にカッターの刃が逸れない作りになっています!

※上の図はあくまでも分かりやすいように図示しています。

②カッターに熟練した施工員のみがカッターを使用します

500 By Gucci ボンネット カーラッピング

そもそもここで、ハサミとカッターの違いを簡単にまとめたいと思います。

ハサミとカッターの大きな違いは、ハサミは2つの刃が交差することで物をカットし、カッターは固定された刃を当てることで物をカットする点です。

このごくごく当たり前の違いが、プロテクションフィルム(PPF)ならびカーラッピング施工において、大きな違いを生みます!

ここでも表で見ていきます↓

特に太字の青色で示した箇所が、フィルムの施工で大きなアドバンテージとなります!

ハサミカッター
①刃の形曲線状鋭利
②厚みがあるものをカット簡単力が入る
細かいカット苦手得意
狭いところにある物をカットできない得意
角度を自由に変えながらカット苦手得意
刃の交換できない(研ぐしかない)簡単
刃の角度を変える変えられない変えられる

この表を見ても一目瞭然でありますが、このようにフィルム施工において、ハサミではできず、カッターでしかできない事が非常に多いわけです。

例えば、先ほど見た断面図にあったパーツとパーツの隙間は、細いカッターの刃でしかフィルムをカットできません

ついでながら「①刃の形」に関してですが、「やはり鋭利なカッターの方が危険に見えます」というご意見が聞こえてきそうですが、「傷が入るデメリットにおいて、ハサミを使用するのもカッターを使用するのも変わらない」と考えます。

というのも、細かい箇所をカットすることに優れたハサミは先が非常に尖っており、ハサミの刃が当たると傷がカッターと同様に入ってしまいます。

人体に刃が当たることでいえば話は全く変わってきますが(苦笑)、フィルムの施工においてハサミもカッターも刃の危険度は大なり小なりあれどそこまで変わらないとわたくしは思います。

さて、前置きが長くなりますが、、、

当店ザラップはプロテクションフィルム(PPF)だけでなくカーラッピングの専門店でもありますが、カーラッピングではカッターが必須中の必須アイテムです。

言い換えるなら、料理人でいう包丁です!

また、カーラッピングフィルムの方が断然薄い=より高度なカッター技術を要します。

当店ザラップでは、カッターの使用に際し、細心の注意を払い、徹底した訓練と経験値があるベテラン施工員が責任を持って使用しています。

徹底した訓練とは?」ということで、一例をお伝えしたいと思います。

ごく稀にではありますが、車体上でフィルムのカットを余儀なくされることがあります

そういった時必要になるテクニックに、「ハーフカット」と呼ばれるものがあります。

これは、フィルムの表面にカッターの刃で薄くを付け、フィルムを割くようにカットします。

イメージでいうと、板チョコです(笑)。

板チョコは割りやすいようにカット部分のチョコが薄くなっており、よって軽く力を与えただけでチョコが綺麗に割れますよね!

フィルムのハーフカットも同じ原理です。

ハーフカットというので、車体までカッターの刃が届きそうなイメージを持ってしまいますが、繰り返しカッターの刃はフィルムの表面に当たるだけなので、車体までは届いていません

車体までカッターの刃が届いては、ハーフカットと呼ばず、ただのカットです(笑)。

当店の施工員は全てこのハーフカットの徹底訓練をし、テストに合格した者のみが初めてカッターを握れます。

よって、万が一車体上でフィルムのカットを余儀なくされた場合でも、ハーフカットのテクニックを持って、カッターの歯が車体に当たらない対策を徹底しています。

とはいうものの、いくら技術のある施工員がハーフカットするといえ、大原則として可能な限り車体上でのカットは避けます。

このように、当店ザラップでは、カッターの使用に際し責任を持った選択と対応を施工員全員に義務付けています

だからこそ、カッターの使用自体を危険視するのではなく、どう扱うかにフォーカスしています。

カッターやハサミの使用を危険視することで失う選択肢がある

GT-R R35 カーラッピング 施工
車体を見ながらお客様と念入りにお打ち合わせします

私自身気になってプロテクションフィルム(PPF)のパイオニアである海外の文献を読み漁ってみたのですが、、、

結論からお伝えすると、日本のようにカッターやハサミを危険視して説明された情報は一切見当たりませんでした

それよりも、「カッターを使用し様々なカット技術が必要になる」ということ、また「フィルムの扱い方を熟知している必要がある」ということで、プレカットよりバルクの方が総合的により高度な施工技術と経験が必要になると多くの文献で強調されていました

そういった意味で、施工初心者にはバルクはおすすめしないといいます。

参照:To bulk or not bulk? When to bulk/custom install clear bra 

繰り返しになりますが、日本では一部で「プロテクションフィルム(PPF)施工において、カッターを使うことは車体に傷を付ける可能性があり危険である」と伝えられているようですが、全てを一括りに全てを否と見るこの考えこそが、危険ではないでしょうか

海外の動向からも顕著に見て取れる通り、「プロテクションフィルム(PPF)を貼っているか分からない一台にいかに仕上げるか」が近年注目されています!

これは、日本も同様です!

そこで、プロテクションフィルム(PPF)を貼っているか分からない程度に仕上げるにはどうしたら良いかといいますと、

  1. フィルムの面が車体に露出しないようにする

  2. フィルムを可能な限り巻き込む

  3. 糊ずれ」や「異物の混入」を最小限にする

ということになります。

つまり!

皆様お気づきの通り、これを達成しようと思うと、バルク式/半バルク式が必須になってくることがお分かり頂けるかと思います。

詰まるところ、、、

どこまでのクオリティを皆様が求められるかによって、カッターの使用が必須か否か答えが変わるわけです。

文頭でお話しした通り、カッターやハサミを一切使用せず、100%オールプレカットも可能です。

しかし、この選択肢を取るということは、つまりフィルムの面が多くなり、見栄えやメンテナンスの面で妥協が必要になるということです。

最終的にどのような施工方法を選ぶかはお客様が何に一番重視されるかの判断に委ねられます。

つまり

「カッターやハサミを使用して、バルクや半バルク方式を採用し、可能な限り美しくメンテナンス性の高い一台を目指す」ことを重視されるか、

それとも

「見栄えやメンテナンスの面で妥協をしたとしても、カッターやハサミを一切使用しない100%オールプレカットを希望」されるか、、、

お客様が何を重要視するかによって、施工方針を定めます

東京 カーラッピング プロテクションフィルム 施工 人気
ザラップ代表 橋本

本ブログでは、カッター使用を公言した上で、そのメリットデメリットをお客様にお伝えさせて頂き、ご納得頂いた上で施工方針を定める重要性をお伝えさせて頂きました。

このように当店ザラップでは、大事な愛車をお預かりさせて頂き、そして安心して施工をご依頼頂くためにも、サービスの透明性を非常に重視しています

そこで「施工に関するメリットとデメリットのご説明」、「契約書の締結」、そして納車後の「アフター保証を無償で付帯」させて頂き、万全の体制でお客様のカーライフをサポート致しております!

特にこのアフター保証ですが、納車後の初期点検と納車後1年間のアフターケアが含まれます。

納車後はフィルムのメンテナンスが非常に重要となりますが、そういったメンテナンスもしっかり対応させて頂きます!

この保証期間が、業界最長の1年間です!

ザラップ カーラッピング PPF アフター保証

安心と保証でラッピングしたい方は、是非ザラップにお任せ下さい!

大切な愛車を保護して、ストレスフリーなカーライフを始めましょう!

KEITA

塗装を保護するために施工される、プロテクションフィルム(PPF)。

しかし、プロテクションフィルム(PPF)市場の拡大に伴い施工業者の数も増え、それぞれが差別化を図る中で、プロテクションフィルム(PPF)に関する情報も有象無象としている現状があります。

当店ザラップは、そもそもプロテクションフィルム(PPF)とはどういうものか、お客様にしっかりご理解頂いた上で、透明性のあるサービス提供に努めています。

この「お客様にもしっかり知識を持ってプロテクションフィルム(PPF)をご理解頂く」ために、きちんとした説明をさせて頂くことこそが、信頼に繋がると考えております。

そこで、前回「【失敗×】プロテクションフィルム施工店を見極めるための基礎知識」にて、プロテクションフィルム(PPF)を依頼する前に、必ず理解して頂きたい基礎知識を徹底解説させて頂きました。

Card image

【失敗×】プロテクションフィルム施工店を見極めるための基礎知識

情報全てを鵜呑みにしてしまうのは危険!?信頼できるPPF業者を見極めるために必ず知って頂きたい正しい知識をご紹介!

今回はその基礎知識を元に、プロテクションフィルム(PPF)に纏わる「誤解を招くような情報」「紛らわしい情報」またそもそも「誤った情報」といった情報について解説させて頂きます。

(まだ上のブログを読んでない方は、是非こちらのブログを先に読んで頂くことをお勧めさせて頂きます!)

そして、「よく見聞きするプロテクションフィルム(PPF)の情報全てが信憑性のある情報ではないんだなー!」と、お客様ご自身が情報の真偽を判断できる目を養って頂けると、本ブログを執筆させて頂くにあたり、とても嬉しく思います。

[toc]

プロテクションフィルム(PPF)に纏わるおかしな情報…!?

プロテクションフィルム(PPF)に関して、我々のような業者しか知り得ない情報を元に、プロテクションフィルム(PPF)に纏わるおかしな情報に関して解説させて頂きます。

①カットシステムを使っていることは当たり前

フロントフルPPF(プロテクションフィルム)
XPELのDAP

日本のプロテクションフィルム(PPF)施工では、車のパーツの型にフィルムをカットし、そのカットされたフィルムを施工していく、いわゆるプレカット方式が主流です。

そこで、プレカットのために使われるカットシステムは、XPELをはじめ3Mといったフィルムメーカーが販売しているシステムなど、数多くあります。

利用料金や使用条件も様々です。

ちなみに「車のメーカーからCADデータが支給されており、それでカットデータを作っているわけではないのですか?」というご質問を頂いたことがありますが、残念ながら車のメーカーから得られるCADデータやカットデータはありません。。。

万が一CADデータをゲットできるとしても、復習ですが、プレカット用に作られるカットデータは、原寸サイズではなく、(施工の際にフィルムを伸ばすことを考慮し)気持ち小さめに作られています。

よって、車のCADデータは参考になっても、それがそのままカットデータにはなりません。

さて、「カットシステムを使用すれば、カットデータはバッチリじゃないの?」という意見が聞こえてきそうですが、これも残念ながらそうではありません

なぜなら、仕上がるカットデータは、作った施工者のが強く反映され作られたデータであり、よって一つ一つのデータでその精密さや特徴が異なるからです!

とにかくフィルムを伸ばさず、フィルムの分割を増やす方が良いと考える施工者が作ったデータ、、、

分割は最小限とし、熱を加えてぐんとフィルムを伸ばして施工する、ゴリゴリマッスル派?(笑)の施工者が作ったデータ、、、

例え全く同じパーツのカットデータを作ったとしても、両者で仕上がるカットデータは全く別物です。

事実、同じ車両のパーツをそれぞれ違ったカットシステムで見比べても、全く同じカットデータはほぼほぼありません

さらにいうならば、例えば同じカットシステムの中でもカットデータでが少し違います。

同じシステム下でも、カットデータの癖が統一されているわけではないということです。

プロテクションフィルム(PPF) 施工 おすすめ 東京 フロントバンパー

このようにカットデータはそのデータを作った方の癖が強く反映されるからこそ、カットシステムにあるデータは唯一無二では決してない=最終的に自分達の目指すクオリティに仕上げるためにカットデータを調整することが重要というわけです!!

さて、ここで「自分達の目指すクオリティ」とはどういった仕上がりを指すのか、言及する必要であります。

なぜなら!

それぞれのプロテクションフィルム(PPF)業者で、この水準は全く異なるからです!

どの業者も、「我々は丁寧で綺麗な施工をご提供します!」といった表現を使います。

しかし、具体的にどういった施工が「丁寧で綺麗な施工」か、、、

言い換えるなら「その業者が目指すクオリティとはどんな仕上がりを指すか」、明確に定義している業者は少ない印象を受けます。

当店ザラップでは、我々が目指すクオリティを明確化し、全てのスタッフがこのクオリティレベルを意識し施工に取り組んでいます

ザラップが目指す一台


  1. 「パーツの際」また「フィルムの繋ぎ目の隙間」を可能な限り詰め、最大限塗装を保護している一台

  2. 糊ずれや異物の混入は極限まで対処し、まるで施工しているか分からないほどの美しい仕上がりの一台

  3. フィルムのストレスを最小限に、より長期間綺麗な状態で乗って頂けることができる一台

カットデータからカットデータを抽出し、微調整を一切せずフィルムを施工するだけでも「施工が完了した」と一般的には呼べるかも知れません

しかし、多少なりともカットデータを調整した方が、上で見た1の「『パーツの際』また『フィルムの繋ぎ目の隙間』を可能な限り詰め、最大限塗装を保護している一台」に仕上げることができ↓

プロテクションフィルム(PPF) おすすめ 東京
際ギリギリまでフィルムが貼り込まれている

それが2の「糊ずれや異物の混入はシビアに確認し、まるで施工しているか分からないほどの美しい仕上がりの一台」という見栄えの面でプラスになるだけでなく↓

GT-R R35 プロテクションフィルム 施工
どこを施工しているか分からないほど一体感がある仕上がりです

3の「フィルムのストレスを最小限に、より長期間綺麗な状態で乗って頂けることができる一台」といった耐久性の面においてもプラスに繋がります↓

アストンマーチンヴァンテージ カーラッピング フルラッピング
当店ザラップでは業界最長納車後1年間無償でフィルムのメンテナンスをさせて頂く「アフター保証」が付きます!

だからこそ!

カットデータでデータを抽出するだけでは、経験上多くのデータにおいて我々が目指すクオリティレベルには到底到達できない理由より、最終的に自分達の目指すクオリティに仕上げるために、多かれ少なかれカットデータを調整することが重要というわけです!

以前「McLaren 600LTがプロテクション(PPF)とカーラッピングで大変身★」のブログ記事で、当店ザラップでは「カットシステムにないパーツは型取りしてパーツを作る」ことをお伝えさせて頂きました。

Card image

McLaren 600LTがプロテクション(PPF)とカーラッピングで大変身★

McLaren 600LTプロテクションフィルム(PPF)とカーラッピング施工し、メーカー純正のような一台に!完成写真と動画は必見!

その紹介の一部で、型取りをしてデータを作り、そして自社のプロッターでカットするコマがありましたが、このようにデータを一から作る&調整することは日常茶飯事です↓

また別の例ですが、こちらのSUZUKIジムニーシエラのミラーは、どのカットシステムにあるデータも海外モデルのカットデータのみで、日本モデルのカットデータはありませんでした

ミラー プロテクションフィルム PPF 施工
型取りをして一からデータを作り施工

どの業者でも、使用しているカットシステムはほぼほぼ海外製です。

よって、SUZUKIのジムニーのように、モデルによっては日本と海外でそもそもパーツの形状自体が異なるため、よってこの場合も型取りからデータを作る必要があるわけです。

まとめます(笑)!

カットシステムを使っていること自体は、当たり前のことです

また、どこのカットシステムを使っているかも特に問題ではなく、「〜のカットシステムを使っているから凄い!」といったわけでもありません

基本的にどのカットシステムでも、利用料を支払えば誰でも使えます。

注視すべきは、業者がどのクオリティラインを設けているか、そしてそのクオリティに仕上げるために、どこまで手間を惜しまずデータ調整&データ制作をしているかです

これは言い換えれば、(カーラッピングと同じですが)プロテクションフィルム(PPF)施工とは、楽をしようと思えばいくらでも楽をすることができるということです。

②プロテクションフィルム(PPF)はXPELだけではない!

XPEL ペイントプロテクションフィルム

XPELというメーカーは、プロテクションフィルム(PPF)業界において、信頼のおける王道のメーカーであることはお伝えさせて頂きました。

また、XPELはプロテクションフィルム(PPF)だけではなく、メンテナンス商品などプロテクションフィルム(PPF)に付随するラインナップも非常に広く、当店ザラップも大変お世話になっているメーカーです。

特にセラミックコーティングは、ため息が出てしまうほどの美しい仕上がりと手触りで、、、

一度XPELのセラミックコーティングをご依頼頂いた方は、必ず虜になります(笑)!

GT-R R35 セラミックコーティング 施工
PPF施工後のセラミックコーティングはXPELのFUSION PLUSを使用しています

しかし、これまでのおさらいですが、プロテクションフィルム(PPF)はXPELのみが唯一無二のフィルムではありません

XPELは間違いなく安心と保証のあるフィルムですが、XPEL以外のメーカーでも素晴らしいフィルムはたくさんあります!

しかし!

日本のプロテクションフィルム(PPF)業界では、

プロテクションフィルム(PPF)はXPEL以外は×

XPEL製品以外はB級品

といった、意見も見受けられます。。。

安心のXPEL」「世界で人気のプロテクションフィルムメーカー」であることは周知の事実です。

一方で、世界のプロテクションフィルム(PPF)マーケットを見てみると、XPELだけでなく、様々なメーカーのプロテクションフィルム(PPF)を取り扱う施工業者が数多くあります!

We didn’t definitively say which Paint Protection Film is “best.” That’s because there isn’t an unequivocally, unilaterally “best” Paint Protection Film.
(どのプロテクションフィルムが「ベスト」と言い切れません。なぜなら、唯一無二であるベストなプロテクションフィルムは存在しないからです。)

参照:What Is The Best Paint Protection Film For Cars? Reviewing XPEL Vs 3M Vs LLumar Vs SunTek

当店ザラップでは、複数のプロテクションフィルム(PPF)を取り揃えており、お客様のご要望に合わせて、お客様にとってのベストをご提案させて頂いております。

プロテクションフィルム PPF

一般的にアメリカでのビジネス(カーラッピング&プロテクションフィルム(PPF))の流れは約3~5年後に、日本市場に広がると言われています。

恐らく今後日本のプロテクションフィルム(PPF)市場にも、海外の有名なメーカーがどんどんスタンダードになってくるでしょう。

外には多くの選択肢が広がっているのに、その選択肢を狭めてしまうことは、お客様にとってのベストであるとは言い難いのではないでしょうか。

それぞれの特徴やメリットを踏まえた上で、お客様にとってベストであるプロテクションフィルム(PPF)を選択することこそが、本来あるべき姿であると我々は考えます。

当店ザラップでは実際に厳格なフィルムテスト、そしてそのフィルムの経年劣化を確認するといった実経験を元に、信頼がおけると判断したフィルムを自信を持ってご提供させて頂いております!

そして、それぞれのフィルムの特性をお客様にお伝えし、最終的にお客様にフィルムをご選択頂くことを重視しています。

③日本ではプレカットが主流だが、クオリティ・コスト・メンテナンス面において限界がある

車体のパーツの型に沿ってカットされたフィルムを車体に貼り付けていく「プレカット」方式。

日本のプロテクションフィルム(PPF)業界では、このプレカット方式がスタンダードです

※ここでのプレカット方式とはカッターやハサミを一切使用しないで施工できる状態と定義します。

ランボルギーニ ウラカン プロテクションフィルム(PPF) 施工

繰り返し、日本ではプレカットがスタンダートであるためあまり言及されませんが、実は施工した後にフィルムをカットする「バルク」と呼ばれる方式もあります。

そして更にいうと、一部分のみプレカットしたフィルムを施工するという、「半バルク」という方式もあります。

ちなみに「半バルク」という呼び方ですが、一部で使われる言葉で、一般的な名称ではありません。

プレカットとバルクの違いをまとめた一覧を、以下ご紹介させて頂きます。

結論をお伝えすると、「プレカット」「バルク」「半バルク」それぞれにメリットとデメリットがあります

半バルクプレカットとバルクの掛け合わせのため、プレカットとバルク双方のメリットとデメリットに該当します。

プレカットバルク
カッターとハサミの使用使用しない使用が必須
コスト■カットデータが既にある場合

最小限のフィルムを使用するため、バルクよりコストダウン!
■カットデータがない場合

データを作る手間を減らせるため、プレカットよりコストダウン!
異物の混入や糊ずれ位置調整がシビアなため、異物の混入や糊ずれのリスクがバルクより高いシビアな位置調整がいらない分、異物の混入や糊ずれのリスクが低い
施工の難易度バルクより難易度は低い高い
フィルムの面(つら)表面に露出(一部巻き込み有り)表面に露出していない(角などは露出)
カットの精度プロッターがカットするため細かいカットも精密で綺麗直線以外のカット(例えば尖った先など)が苦手
メンテナンスフィルムの面が見えるため、フィルム断面に汚れがつきやすいフィルムは巻き込んで施工されているため、フィルム断面の汚れが目立ちにくい

「当店ではプレカットのため、安全安心です!」というキャッチコピーを何度か目にしてきましたが、実際のところプレカット方式だけの施工には様々な限界があることをお伝えしなければなりません。。。

というのも、上の表で見た通り、プレカットにもメリットとデメリットがあり、バルク(また半バルク)でしかできないことも多いからです。

そこで、当店ザラップでは、仕上げる車のクオリティ、コスト、メンテナンス性といった全てを考慮した上で、お客様にとって総合的に一番メリットが大きいと考える施工方式を使い分けています!

ちなみにですが、プロテクションフィルム(PPF)のパイオニアである海外ではプレカットとバルク(ならび半バルク)の使い分けが当たり前です!

プロテクションフィルム(PPF)

海外ではプレカットとバルクを使い分けることは大前提とし、どういった時にどの施工方式を選択すると良いかという選択方法が議論されています。

つまり、日本のように「プレカット方式で施工するため安全です!」と施工方式を限定する議論はされていません

なぜなら、おさらいですが、施工方式をプレカット方式に限定してしまっては、メリットも限定されるからです

参照:PPF Installation: Bulk It or Plot-Cut It?

海外ではバルク方式も積極的に採用されています

どうして日本ではプレカット方式が大半なの?」という素朴な疑問を抱くかも知れませんが、それは「日本人は車の傷に対してとてもセンシティブだから」といわれます。

100%フルプレカットではカッターやハサミを使用しないため、バルク方式より傷が入るリスクが低いと考えるわけです。

それぞれのプロテクションフィルム(PPF)業者によって施工の方針も異なりますしお客様の求めるものも異なるため、何が良い悪いと議論するものではありません。

しかし、「プレカット方式を採用していることは、何も凄いことではない」ということ。

また「プレカット方式にだけ限定した場合、施工内容によってはクオリティ、見た目、メンテナンス面において限界がある」ということをご理解頂ければと思います。

④「カットシステムを使用する」ことは当たり前のため「=大幅なコストダウン」とは言い難い…!?

プロテクションフィルム PPF 施工 人気
プレカットしたフィルムを施工中

さて、プロテクションフィルム(PPF)をプレカットで施工する場合、カットシステムを利用することは必須であることは先述した通りです。

また、使用料金さえ払えばどんなカットシステムも使用することが容易のため、カットシステムを使用すること自体はスタンダードであることもお伝えさせて頂いた通りです。

ちなみに当店ザラップでは、複数のカットシステムを使い分け&組み合わせて使用して、ベストなカットデータを抽出&調整しています。

なぜなら、(おさらいですが)それぞれのカットシステムでカットデータの癖は異なり、施工箇所や自分達の施工スタイルに応じて、どのカットシステムにあるカットデータが最善となるかは毎度変わるからです。

カットシステムを使用せず、一から全て型取り→データ化して施工、、、

ということも可能ですが、ご想像に容易い通り、この方法ではとんでもない手間が発生し、よって施工のコストがぐんと上がってしまいますね(苦笑)。

よって、「一から全て型取りをしてカットデータを作ること」と比較すれば、「カットシステムを使用すること」は断然コストダウンだといえます。

しかし!

繰り返しの通り、プレカットでプロテクションフィルム(PPF)を施工する場合は、カットシステムを使用するのが当たり前です。

なので、「うちはカットシステムを使用しているので大幅なコストダウンを達成してます!」というのは、「間違ってはいないけれど、うーん。。。」というのが正直な感想です(苦笑)。

一方で!

自社でフィルムをカットしている=フィルムのカットを内製化しているという点は、大きくコストダウンに繋がるといえます。

フィルムをカット(プロット)する工程ですが、ちょっと深掘りすると、業者によって下記の3パターンに区分できます。

  1. 幅広のプロッターを自社で持っている
    =どのサイズもある程度自由にカットできる

  2. 幅狭のプロッターを自社で持っている
    =カットできるサイズに制限がある

  3. プロッターを自社に持っておらず、フィルムメーカーに依頼しカットしてもらう

1と2はフィルムのカットを内製化している場合で、3は外注している場合です。

ちなみに当店ザラップは1の「幅広のプロッターを自社で持っている」ということなので、つまりは完全内製化です。

プロット中の様子

結論からお伝えすると、1が圧倒的にコストダウンでき、そしてより自由に施工ができます。

2の「幅狭のプロッターを自社で持っている」は、1に比べカット幅が限られることを意味します。

仮にここでカットしたいデータの両辺が、この幅狭のプロッター幅より長いとしましょう。

この場合は、もはや自社のプロッターではカットできないということなので、3の外注する必要性が生まれるというわけです。

最後に3の自社でプロッターを持っていない場合ですが、ご想像に容易い通り、外注する分お値段が一番高くなります

しかし!

ここでの一番のデメリットは、値段が高くなる点ではありません。

わたしが考える一番のデメリットは、カットデータの調整が必要になる場合、それを簡単に調整できない=型がそこまで合っていなくても妥協して施工するリスクが高くなることです。

施工を妥協するとどうなるでしょうか

施工を妥協をすると↓

  • 際やフィルムとの間に隙間が多くできる

  • 大きな糊ずれが残る

  • (無理くり施工をするため)異物の混入が多くなる

  • フィルムに多くのストレスを与え、後日フィルムが浮くリスクを高める

といった見栄えを悪くする」&「目的であるはずの塗装を保護できない(してない)」&「耐久年数を下げるデメリットがあります。

これまで他社でプロテクションフィルム(PPF)施工がされた車両を見て「どうしてここまで糊ずれが酷いのに、再施工しないのだろう…」と思ったことがよくあります。

おそらくですが、フィルムのカットを外注している施工業者も少なくないため、例え施工が綺麗でなくともGOしてしまうのではないかと考えます。

プロテクションフィルム(PPF)自体が高額であり、かつ納車日が定まっている中、こういった業者が妥協を選択してしまうのもある意味頷ける話です。

⑤最高の一台に仕上げるにはカッターの使用が必然

プロテクションフィルム(PPF)施工に関する情報では、「カッター=車体に傷が入って危険」といったように、カッターを使うことそのものが非常に悪いことのように説明されている場合がありますが、これは非常に語弊があります。

カッターを使用するというのは、一概に直接車体にカッターやハサミの刃を当てることではありません

例えばバルク式でプロテクションフィルム(PPF)を施工する場合は、必ず施工後にフィルムをカットする必要があるため、この時カッターまたはハサミを使用します。

しかし、こういったカットはフィルムが宙に浮いた状態でカットしていくため、車体に刃が触れることはありません

パーツとパーツの間をカットする時も、カッターの刃は車体に当たりません↓

上の図を見ると「うっかりカッターの刃が逸れてしまう危険性がありそう」と見えるかもしれません。

しかし、我々が使用するカッターは施工に適応された特別なカッターでして、隙間に上手く収まる設計となっているため、物理的にカッターの刃が逸れない作りになっています

※上の図はあくまでも分かりやすいように図示しています。

包丁は人に危害を加えることができる物であっても、みなさん日頃ご使用頂いているかと思います。

それは、包丁の使い方を熟知し、正しい方法で使用すれば大きなメリットが得られるからではないでしょうか。

カッターやハサミを使用するのも同じです。

カッターやハサミを使用するからこそ、

  • (プレカット方式よりメリットが多い場合)バルクまた半バルク方式を採用できる

  • フィルムの断面を巻き込んで綺麗にカットできる

といった非常に大きなメリットを得る事ができます。

このメリットは、お客様にとってのメリットとして返ります

ここで一つ、バルクのメリットを最大限に活用できる例としてボンネットを見てみましょう。

実際に、日本でもボンネットではプレカットよりバルクを採用する業者の方が多い印象です。

プロテクションフィルム(PPF)をボンネットに貼る際、ボンネットの形状に既にカットされたフィルムではなく、下の写真のようにボンネット全体を覆えるサイズのフィルムであれば、間違いなくバルク方式です。

GT-R R35 プロテクションフィルム 施工
バルクでボンネットを施工している様子

バルクだけでなく半バルクも非常に有効です!

プロテクションフィルム PPF 東京
一部フィルムをプレカットし、その他はバルクで施工するという「半バルク」を採用

しかしながら、ボンネットをバルクもしくは半バルクで施工しているにも関わらず「カッターは傷を入れるリスクがあるため、うちはカッターを一切使いません!」と断言している業者も見受けられます。

ボンネットをバルクで施工した場合、必ずフィルムをカットする必要があるので、カッターを一切使用しないというのは矛盾していることになります。

ハサミを使用している可能性もありますが、ハサミもカッターと同じく車体に傷を当てる可能性があるので、「ハサミを使用すること」は「カッターを使用すること」と同義であるといえます。

わたくしがここでお伝えしたいことは、「バルクで施工しているのにも関わらず、カッターまたはハサミを一切使用しないと断言している矛盾点」ではありません。

揚げ足を取るように議論しても、あまり意味がありません。

わたしがここで問題視することは、プロテクションフィルム(PPF)施工において「カッターやハサミを使用すること自体が危険でとても悪いものであるかのように語られていること」です。

こういった歪曲した情報が、本来は「いかにお客様にとってベストの一台に作り上げるか」といった注視すべき焦点から、「カッターの使用をするかしないか」といったパフォーマンスの戦いに論点がすり替えられていってしまうわけです。

これでは、目指すべき「お客様第一」の結果から、程遠くなってしまうでしょう。

プロテクションフィルム施工でカッターは危険?そのメリットとは!」というブログにて、カッターを使用することでどうして仕上がるクオリティを上げることができるかどうして納車後のメンテナンスがより楽になるかなど、徹底解説させて頂いています。

カッターを使用することでバルク方式を採用することができ、メンテナンスがより楽になります

カッター使用の認識が、少しでも正しい方向に広がることを願っています。

Card image

プロテクションフィルム施工でカッターは危険?そのメリットとは!

見栄え・メンテナンス・コストダウン面で、フィルム(PPF)施工のカッター使用は重要だった!?カッター施工の知られざる真実がここに!

⑥カーラッピング業者にプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼すること自体にデメリットはありません

ランボルギーニ ウラカン カーラッピング
当店ザラップは、カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)双方の専門店です!

以前お問い合わせ頂いたお客様から、こういったご質問を頂いたことがあります↓

カーラッピングもする業者では、プロテクションフィルム(PPF)施工の際にパーツを脱着するため事故車扱いになってしまうリスクが高く、よって車体の価値を下げて危険だと聞きました。また、カッターも使用するため、車体が傷付くリスクが高いというのは本当でしょうか?

といったご質問でした。

これは恐らく色々な情報がごちゃごちゃに混ざってしまい、また一部情報が歪曲して伝えられているのが原因だと思います。

カッターの使用に関しては上で見た通りなので、ここでは「パーツの脱着」に関して考察したいと思います。

、、、とその前に、実は「パーツの脱着」という言葉自体が曖昧な言葉であることを理解する必要があります。

パーツの脱着」という言葉ですが、エンブレムを外す行為も「パーツの脱着」、フロントバンパーを外す行為も「パーツの脱着」、、、

お気付きの通り、「パーツの脱着」という言葉は、非常に広義な表現です。

本題ですが、結論からお伝えすると当店ザラップではプロテクションフィルム(PPF)施工において、「パーツの脱着」をした方がメリットが大きい場合に限り、パーツを一部脱着しています

プロテクションフィルム(PPF)施工でいえば、特にエンブレム・ドアノブ・サイドマーカーなど、一部に限定されますが、時としてこれらのパーツを脱着します。

サイドマーカーを脱着して、プロテクションフィルム(PPF)を施工中

ではここで皆さまにも考えて頂きたいのですが、なぜこういった一部のパーツを脱着するかという、そもそもの理由です。

まず分かりやすいカーラッピングの例から考えて見ましょう!

カーラッピング施工でパーツを脱着する大きな目的は、パーツの奥までフィルムを施工し、元の車体色を見えないようにするためです。

例えばフロントバンパーをカーラッピングしようとする時、パーツを脱着しないと、どうしても指が通らない箇所=フィルムを施工できない箇所が多くあります。

ベンツC180 カブリオレ サテンブラックフルラッピング カーラッピング
フロントバンパーを脱着し、カーラッピングを施工中

よって、フロントバンパーを脱着してラッピングする必要があるわけです。

一方で、プロテクションフィルム(PPF)はどうでしょうか

プロテクションフィルム(PPF)の場合、元の塗装色が見えることが前提のため、カーラッピングのように元の塗装色が見えないよう過敏になる必要はありません。

ここで答え合わせです(笑)、、、!

プロテクションフィルム(PPF)はフィルムに厚みがあり、分割施工が多いわけですが、実はパーツを脱着することによって「フィルムを分割せずに1枚(もしくは少ない分割数)で貼れる」という大きなメリットがあります

これこそが、パーツを脱着する理由の一つです。

透明なフィルムだから、分割で施工しても1枚で施工しても、大差ないのではないですか?」と、とてもごもっともな意見が聞こえてきそうですが、分割施工と1枚施工では実は両者の間に大差があります

ドアノブを一例にこの違いをみたいと思います。

こちらのドアノブのように、凹凸があまりないドアノブは例外ですが↓

基本的にモリッとした丸みのあるドアノブにプロテクションフィルム(PPF)施工をしようと思うと、ドアノブを脱着しない限り、分割施工が必須です。

ここでフィルムを分割施工した際のデメリットをお伝えさせて頂くと、一番のデメリットはフィルムの断面にゴミが溜まり切れ目が目立ちやすくなる点です。

これはドアノブに限った話ではなく、全てに通じるところですが、プロテクションフィルム(PPF)は厚みがある分、少なからずフィルムの断面にゴミがつきます

しかし、特にドアノブは、運転の際に必ず手で触る箇所であり、どうしても他の箇所よりゴミがつきやすくなるわけです。

そこで!

ドアノブを脱着し、プロテクションフィルム(PPF)を分割せず1枚で施工できたとしたらどうでしょうか。

分割施工に比べ、明らかに露出したフィルムの断面は減るため、よって長期的に見てより綺麗な状態でフィルムを維持できるというわけです!

次に、エンブレムはどうでしょうか。

エンブレムを脱着せず施工をすると、エンブレムの形に沿ってフィルムがカットされ、よってエンブレムの外周にフィルムの断面ができます。

ところが、エンブレムを脱着しフィルムを施工した後にエンブレムを装着すると、エンブレムの外周に一切フィルムの断面ができませんゴミも溜まりません

このように、メリットがあるからこそ、ドアノブやエンブレムなどのパーツを脱着するわけです!

ここで大事な注釈ですが、、、

ドアノブにしろ、エンブレムにしろ、一概に脱着するわけでは決してありません

例えば、ドアノブでは、ドアノブを取るためのネジが舐めやすい車(種)やドアノブを脱着すること自体が複雑な車(種)もあります。

また、エンブレムでは、エンブレムの形に凹みがあり外してもプロテクションフィルムが追従できない車(類)、、、

はたまた、そもそも塗装自体が弱く、エンブレムを脱着することで塗装が剥がれるリスクが高い車(類)、、、

といったケースもあるため、一概にパーツを脱着すればいいという話でもありません

結局のところ、パーツを脱着する場合としない場合とで、どちらがお客様にとってのメリットが大きいかがキーです。

当店ザラップでは、

知識豊富なスタッフがお客様の車両状況を確認した上で、

パーツの脱着をした方が総合的に見てメリットが大きいかを判断し、

パーツの脱着のメリットとデメリット双方をきちんとご説明させて頂いた上で、

お客様に最終的にパーツ脱着の有無を決定頂きます!!

カーラッピング PPF 東京
ザラップ代表の橋本さん。お客様との信頼を何より大切にしています。

十人十色というように、車だって十台十色です。

お客様にとってベストのご提案をさせて頂くために、お客様のお車をしっかり確認する=対話することが、必要不可欠だと我々は考えます。

少々余談ですが、、、

カーラッピング業者はバコバコなんでもパーツを脱着するイメージ」がある、、、

のかも知れませんが(笑)、プロテクションフィルム(PPF)施工においてはパーツを脱着する方が基本的に施工が難しくなる点をお伝えしたいと思います。

一例をご紹介ですが、、、

カスタム中のあるお車のボンネットにプロテクションフィルム(PPF)を施工して欲しいというご依頼をある業者様から受け、ボンネット単体を当店にお持ち込み頂きました。

結論からお伝えすると、脱着されたボンネット単体の施工を4人がかりで施工しました(笑)。

プロテクションフィルム 施工 東京 人気

基本的にボンネットは1~2人で施工するため、その倍の人員を必要としたわけです。

その理由は、(動かないように固定しているとはいうものの)少なからずボンネットは動くため、施工が非常にしづらくなるわけです。

これは一例ですが、このようにパーツを脱着しての施工は、プロテクションフィルム(PPF)においては△です。

さらに補足ですが、「パーツ脱着=車体の価値を下げる」というのにもこれまた語弊があります。

エンブレムを脱着=車体の価値を下げる」と言い換えると、「んん?」と皆さまも思われるのではないでしょうか(笑)。

ここからは一般論で解説させて頂きますが、、、

「車体の価値を下げる」というのは、「修復歴がある」ことを指します。

では、もう一つ深掘りして「修復歴」はどうしたら付くのでしょうか

修復歴車」とは、車の骨格部分1ここでいう「車の骨格部分」とは、フレーム、フロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロア、トランクフロアの8つのパーツを指します。を何かしらの理由で損傷し、修復された車を指します。

「修復歴車」は、車体の価値を下げるわけです

「修復歴車」≠「事故車」!?

事故車」とはその名の通り、交通事故で損傷してしまった車を指します。

そこで、上で見た車の骨格部分にまで損傷をしてしまい修復した車であれば、「事故車」であり「修復車」であります。

一方で、軽いダメージ程度で、車の骨格部分には何らダメージがない場合は、「事故車」であっても「修復車」ではありません。

さて、ここでもう一つ忘れてはいけないのは、「修復歴があるかないか」チェックされるのは、車を売却する際です。

つまり、車を買取する人が車を見て修復歴があるかどうかを判断します。

この車を買取する人が車の修復歴がありとみるか否かは、実はその人によって判断基準が異なると言います。

というのも、車の外見だけでは修復歴があるか否か分からないことが多く、よってこれを見極める必要があるからです。

繰り返し、この時の判断基準はそれぞれで異なりますが、一例としてボルトを見て見ましょう。

例えばボンネットとボディーの接合部分、またトランクとバックパネルの接合部分などに使われるボルト、、、

(全ての車両に通じるわけではありませんが)車の塗装の際、ボルトが既に留められた上に塗装をしているため、よってボディ色とボルトは同じ色になります。

しかし、修復歴があると、こういった部分のボルトを取って修理=ボルトの皿は塗装色ではなく別の色になっているor塗装が剥げていることになるため、こういったボルトの色などを車の買取手はチェックする場合が多いようです。

前置きが少々長くなりましたが(苦笑)、、、

全国色々なカーラッピング業者がいるため、一概にどの業者に依頼しても「パーツ脱着は安全」ということはできません。

こちらの「【後悔しないために!】本当に恐ろしいカーラッピング被害とは!?」でもお伝えさせて頂きました通り、これまで他社から当店に乗り換えられるお客様の中には、パーツの脱着に伴いトラブルに遭ってしまったという話もあります

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【後悔しないために!】本当に恐ろしいカーラッピング被害とは!?

【悲報!】カーラッピングでは実は多く語られない被害があります。カーラッピングを後悔する前に知って欲しい実話を徹底解説!

しかし!

だからといって、「カーラッピング業者がプロテクションフィルム(PPF)施工においてパーツを脱着することは全て危険!」と一括りにするのも変な話なわけです。

例えば当店ザラップでは、カーラッピングならびプロテクションフィルム(PPF)施工双方において、(エンブレムなどの一部を除き)専門家が責任を持ってパーツを脱着します

ですが、プロテクションフィルム(PPF)施工において上記のようなケースが発生することは基本的にはありません。

ザラップでは資格を有する整備士がパーツを脱着します

その上で、いうまでもありませんが、修復歴ありとみなされるパーツの脱着は決して致しません

「カッターの使用」に関する話と同じですが、「パーツの脱着」に関してもその行為自体を問題視するのは論点がずれています

本来はどのパーツを誰がどの程度まで脱着するかを考えるべきではないでしょうか

素人が闇雲にパーツを脱着しようとすれば、「パーツの破損」や「システムエラーの誤作動」が発生してしまったり、、、

最悪「修復歴車」になってしまう危険性は否定できません。

しかし!

パーツ脱着は危険!

カーラッピング業社は、闇雲にパーツを脱着する!

パーツを脱着すると修復歴車になるリスクが高い!

パーツの脱着はしないことがベスト!

パーツの脱着は車体の価値を下げる!

といったといった世にも奇妙な情報は(笑)、ここでしっかり否定させて頂きます!

パーツ脱着に関する当店の姿勢については、「【カーラッピングで後悔しない!】信頼できる業者の見極め方とは!?」のブログにて詳しくご説明させて頂いております。

こちらも宜しければご参考下さい。

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【カーラッピングで後悔しない!】信頼できる業者の見極め方とは!?

カーラッピングが後悔で終わらないために、【信頼できる業者の見極め方】を徹底解説です!愛車を守れるのあなたご自身です!

カーラッピング業者にプロテクションフィルム(PPF)施工を依頼するのは危険」という情報は、その情報こそが誤りであり危険です。。。

カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)双方の施工を専門とする我々からすると、カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)の双方を施工できること自体において、メリットはあれどデメリットはありません

情報を全て鵜呑みにするのではなく、読み解いて理解することが大事です

カーラッピング プロテクションフィルム(PPF)専門店 東京
プロテクションフィルム(PPF)納車前は、3人体制でフィルムの状態を確認します

今回は、プロテクションフィルム(PPF)に関する「誤解を招くような情報」「紛らわしい情報」「誤った情報」などに関し、解説させて頂きました。

これはプロテクションフィルム(PPF)だけでなくカーラッピングにも言えることがですが、、、

やはり情報を全て鵜呑みにするのではなく、正しい知識を持って自分自身で読み解いて理解することが非常に大事ではないかと思います。

特にプロテクションフィルム(PPF)に関する情報は、カーラッピングほど情報がありません。

これこそが、情報が錯綜している要因でしょう。

本ブログが信頼できる業者を選ぶ判断材料の一つとなれば嬉しい限りです。

当店ザラップは、お客様との信頼と責任を何よりも大切にしています。

その上で、業者最長の納車後1年間アフター保証」を無償でお付けし、「より安心してラッピングライフを楽しんで頂ける」サービスを重視しています。

大変ありがたいことに、ザラップではご注文が大変混み合っており、施工内容によっては数ヶ月先までご予約が埋まっております

そこで、よりスムーズに施工のご予約をお取りさせて頂くために、納車前といった事前お打ち合わせを推奨しております!

プロテクションフィルム(PPF)またカーラッピングにご興味がある方は、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

一緒に最善のラッピングを見つけましょう!

MAKOTO

近年益々人気が高まる、ペイントプロテクションフィルム、、、

別名、プロテクションフィルム(PPF)ですが、その人気が高まるのに比例して、プロテクションフィルム(PPF)施工業者もうんと数が増えています!

当店ザラップは、カーラッピング・プロテクションフィルム専門店という二刀流施工を展開しています。

よって、プロテクションフィルム(PPF)施工もさせて頂いておりますが、日頃お客様から「プロテクションフィルム(PPF)自体が、イマイチどういったものか分かりません」というお言葉を頂きます。

事実、我々プロテクションフィルム(PPF)のプロから見ても、ネット上にあるプロテクションフィルムに関する情報は、非常に錯綜している印象を受けます。

その一部では、残念ながら「誇張された情報」「紛らわしい情報」と思えてしまう情報や、「誤った情報」も実際にあります。。。

なんとなく見てて凄そうだから〜

なんとなく信頼できそうだから

といった根拠のない理由でプロテクションフィルム施工(PPF)を依頼してしまうと、後に大きな後悔や失敗に繋がりかねません。。。

当店ザラップは、信頼と安心を第一で、お客様に透明性のあるサービスをご提供させて頂くことを心がけております

ということで、今回はプロテクションフィルム(PPF)に関する正しい知識を、皆様に分かりやすくご説明していきます!

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まずはプロテクションフィルム(PPF)に関して正しい知識から!

理想のカーラッピング&プロテクションフィルム(PPF)施工を依頼するためには、まずは正しい知識を持つことが大事です!

正しい知識を持って、はじめてプロテクションフィルム(PPF)の業者を正しく目利きできるようになります。

プロテクションフィルム(PPF)

アストンマーチンヴァンテージ プロテクションフィルム(PPF)

まず、そもそもプロテクションフィルム(PPF)とは「どんなフィルムか」、「どんなメーカーがあるのか」、そして「良いフィルムとは?良くないフィルムとは?」といった基礎知識をおさえていきましょう!

プロテクションフィルムの特徴

プロテクションフィルム(PPF)とは、、、

  1. 飛び石擦り傷などから塗装を守ってくれる

  2. セルフヒーリング機能を有しているため、小傷擦り傷が入っても太陽の熱で傷を消してくれる

  3. ボディを花粉や紫外線などから保護できる

  4. コーティングしたような光沢があるため、車をよりラグジュアリーに見せる

  5. 汚れが落ちやいため洗車などのメンテナンスが非常に楽◎

といった非常に優れた機能を持つフィルムです!

よって、

飛び石などから塗装を守って綺麗な状態で車を運転したい!

ドアの開閉時にぶつけやすいため、事前に保護したい!

カーボンパーツが縁石に当たりそうで怖いため、保護しておきたい!

(ヒールを履いた)女性を乗せることが多く神経質になりやすいため、PPFで保護してストレスから解放されたい!

サーキット走行をするため、飛び石から車体を事前に保護したい!

など、車を綺麗に乗り続けたい方に多い、こういったお悩みに対し、ズバリ解決するのがプロテクションフィルム(PPF)というわけです。

ランボルギーニ ウルス カーラッピング プロテクションフィルム 東京施工
プロテクションフィルム(PPF)で車体を保護

ここでポイントですが、プロテクションフィルム(PPF)は飛石花粉虫の死骸紫外線といった外的要因から塗装を守るために作られているため、フィルムは約0.15〜0.2mmと非常に厚みがあります

この厚みこそが、塗装を守ってくれるというわけです!

また、基本的にプロテクションフィルムは透明です1近年では色が入ったプロテクションフィルム(PPF)も登場してきているので、全て必ず透明というわけではありません

ランボルギーニ ウラカン プロテクションフィルム(PPF) 施工
プロテクションフィルム(PPF)は透明です

さて、そんな優秀なプロテクションフィルム(PPF)ですが、恐らく一番の欠点は非常に高価なフィルムである点です。

カーラッピングフィルムと比べても、断然プロテクションフィルム(PPF)の方が高価です。

よく「プロテクションフィルム(PPF)は車体全面に貼る必要がありますか?」というご質問を頂きますが、もちろん車体全面にフィルムを貼るに越したことはありません。

しかし、実際コストの面を考慮して、飛び石が特に当たりやすい箇所のみと限定的に施工を依頼される方もいらっしゃいます

ちなみに、当店ザラップでは以下のお得なプランもご用意ございます↓

一方で、車によって「絶対保護した方が良い部分」といった箇所が異なりますため、ザラップではそれぞれのお車、またお客様がどういった状況や頻度で運転されるかによって、お客様とお車にあったプランをカスタムでご提案しております

繰り返しですが、フィルムは透明のため、部分的に施工をしても見栄えは損なわれません

ただし例外はあります!

プロテクションフィルムもカーラッピングフィルムと同じで、ラミネートの質感(仕上がり)は複数種類ご用意がございます。

例えば、グロスではなくマットといった質感のステルスプロテクションフィルムを選び部分的に施工をすると、場合によっては見栄えが△になります。

プロテクションフィルム PPF サテン フルラッピング
マットタイプ(ステルスプロテクションフィルム)の質感はとにかくゴージャスです!

このように、グロス以外の質感を選ばれる場合は、ほぼほぼ「フルプラン」をご選択頂き、車体全面の質感を変える必要があります。

SUZUKI ジムニー シエラ フルラッピング PPF 東京 人気
マットタイプのステルスプロテクションフィルム(PPF)でフルラッピング

プロテクションフィルムの品質はどうやって決まる?

BMWのラゲッジPPF(プロテクションフィルム)

プロテクションフィルム(PPF)業者は、「うちはXPELのPPFフィルムを使っています!」といったように、フィルムメーカーについて言及します。

※プロテクションフィルム(PPF)のメーカーについては、次でご説明させて頂きます。

では、そもそもですが、どういったプロテクションフィルム(PPF)が良い品質のものとされ、逆にどんな品質であると良くないとみなすのでしょうか

フィルムの品質で何が変わるかの違いを、先にまとめます!

  1. フィルムの透明度の違い

  2. フィルムの性能の違い

  3. 経年劣化により黄ばみの違い

  4. 剥離の際の糊残り&塗装の剥がれの違い

順に、見ていきましょう!

①フィルムの透明度の違い
アバルト695 70°Anniversario カーラッピング プロテクションフィルム施工 ルーフ
ルーフ一面にプロテクションフィルム(PPF)を施工していますが、透明度が非常に高いため、貼っているか貼っていないか全く分かりません

プロテクションフィルム(PPF)は基本的に透明であることはお伝えさせて頂きました。

しかし、一概に透明といっても、その透明度=「透過率」はフィルムのメーカーによって違います

ご想像に容易い通り、透過率が高ければ高いほど、良いプロテクションフィルム(PPF)とされます。

もし透過率の低いプロテクションフィルム(PPF)であれば、本来の塗装色がワントーンダウンしてしまうめ、見栄えも美しくありません。

②フィルムの性能の違い
プロテクションフィルム PPF

プロテクションフィルム(PPF)は、擦り傷や小傷がフィルムに付いても、熱で元の状態に戻る機能=セルフヒーリング機能があることは先述した通りです。

この機能ですが、やはり低品質なプロテクションフィルム(PPF)だと、こういった機能が非常に乏しいことがあります。

③経年劣化による黄ばみの違い

良いとされるプロテクションフィルムは、経年劣化による黄ばみが少ないです。

ちなみに、一世代前のプロテクションフィルム(PPF)は、優秀とされるメーカーのフィルムでもこの黄ばみが問題視されていましたが、現在はこの黄ばみ問題はかなり克服されたといえます

しかし、低品質のフィルムではその限りではありません。

数年後、顕著にフィルムが黄色く変色します。

いうまでもなく、こういったフィルムは貼っているだけで車体が汚く見えてしまいます。

④剥離の際の糊残り&塗装の剥がれの違い
新車時に既に施工されている既存のプロテクションフィルム(PPF)を剥離した様子

良いプロテクションフィルム(PPF)は、剥離の際に糊残りが少なく剥離できます

逆に、あまり宜しくないプロテクションフィルム(PPF)では、車体にべっとりと糊が残るor塗装が剥がれやすくする危険性を高めます

ここで一点注釈ですが、、、

プロテクションフィルムも車体の塗装が弱いなどの問題がある場合は、プロテクションフィルム(PPF)を剥離した際に塗装も上げてしまうリスクはあります。

これは、プロテクションフィルム(PPF)のメーカー云々ではなく、純粋に塗装側の問題です。

経年劣化で塗装が弱くなっている場合再塗装で塗装が弱い場合飛び石で既に塗装にダメージが入っている場合など、、、

何かしら塗装に問題があると、その上に施工したプロテクションフィルム(PPF)を剥離する際、塗装が剥がれやすくなるという理屈です。

しかし、お話させて頂いている「低品質のプロテクションフィルム(PPF)」の場合ですが、これは糊があまりにも強固過ぎて塗装が剥がされてしまうといったリスクです。

マスキングテープは綺麗に剥がせても、接着剤を使うと下地を痛めるリスクがあるのと同じです。

以上が、高品質フィルム、低品質フィルムの大きな違いでした。

ちなみにですが、施工後の車体を見るだけでは、どこのフィルムを取り扱っているか判断することは非常に厳しいです。

だからこそ、信頼できるプロテクションフィルム(PPF)業者に施工を依頼することは重要というわけです。

プロテクションフィルムのメーカー

プロテクションフィルム PPF カーボン

プロテクションフィルム(PPF)のメーカーですが、世界を見ると非常に数多くのメーカーがフィルムを販売しています。

これからご紹介するXPELをはじめ、世界では3MSTEKLLUMARKARLORVVIVIDなどの様々なメーカーがあります。

対して日本はというと、メーカーが非常に絞られており、一番メジャーなメーカーといえばXPELです。

XPEL
PPF(プロテクションフィルム) XPEL

XPEL世界のプロテクションフィルム(PPF)業界でも名高いメーカーです。

日本のプロテクションフィルム(PPF)市場では、PPF=XPELといっても良いほど、人気のメーカーです。

なぜ多くのプロテクションフィルム(PPF)業者はXPELを採用するか
ヘッドライトPPF(プロテクションフィルム)施工

例えば、当店ザラップではXPELをはじめ、違ったメーカーのプロテクションフィルム(PPF)を複数取り扱っています

その経験からお伝えすると、近年のプロテクションフィルム(PPF)は、信頼のあるメーカー品であれば「フィルムのクリアな透明感」「ハイグロス感」といったお客様にとってのメリットどのメーカーもほぼ変わりません2一方で、フィルムの硬さや糊の強さといった特徴は異なるため、我々のような施工側からするとフィルムの違いはあります

そこで、XPEL製品をお客様が選ぶ最大のメリットは、やはり信頼ではないかと思います。

プロテクションフィルム(PPF)業者のサイトを見るとXPELというメーカーが頻繁に出てくるから安心そう!」といった印象です。

さて、次にプロテクションフィルム(PPF)施工をする側にとってですが、実は業社にとってもXPELを採用するには非常に大きなメリットがあります

まず一つ目は、お客様と同じく、信頼です!

大切なお車を施工するからこそ、しっかり保証が担保されたフィルムを使用したいのは、大前提と言えるでしょう。

次に、これはほとんどのお客様が知り得ないことですが、、、

XPELは独自で開発したDAP(Design Access Program)というシステムを販売しており、XPEL製品を使用する我々のような業者は購入が可能です。

後にご説明させて頂きますが、プロテクションフィルム(PPF)は、事前に車体のパーツに合わせてフィルムをカットし、それを施工していくという、「プレカット」方式が日本では一般的です。

そこで、パーツの型のカットデータが必須となるわけですが、そのカットデータにアクセスできるシステムこそが、このXPEL社のDAPです!

よって、XPELのDAPを使用できることは、業者にとっても大きなメリットです。

プロテクションフィルム(PPF)の施工方法

GT-R R35 プロテクションフィルム カーラッピング 施工
GT-R R35のフロントフェンダーにプロテクションフィルム(PPF)を施工中

さて次に、イマイチよく分からないプロテクションフィルム(PPF)の施工方法について簡単に解説していきます!

おさらいですが、プロテクションフィルム(PPF)は非常に厚みがあるフィルムです。

よって、厚みがある分追従性がカーラッピングフィルムほどないため、分割施工が基本です。

ミラー 飛石 守る 透明 フィルム 
丸みのあるミラーはフィルムに切れ目が入っており、それを繋ぎ合わせて施工します

そして、プロテクションフィルム(PPF)施工は、日本市場では一般的にプレカット(pre cut)と呼ばれる施工手法を採用し、既にパーツの型にカットされたフィルムを施工していきます。

下の写真をよく見て頂きたいのですが、フィルムが既に形にカットされているのがお分かりになりますでしょうか↓

プロテクションフィルム 施工 PPF 東京

このように型にカットされたフィルムを、そのパーツの形に合わせて施工していきます。

ここで少々複雑なのは、カットデータはパーツの型とピッタリサイズでは作られておらず、気持ち小さめに作られている点です。

なぜなら、プロテクションフィルム(PPF)は、熱を与えフィルムを柔らかくし、そして多少なりとも伸ばしながら施工していく必要があるからです。

McLaren 600LT プロテクションフィルム(PPF)施工
フィルムに熱を与えて成形します

ざっくりまとめると、

  1. カットデータを活用し、プロッターでフィルムを型にカットする

  2. 糊面また車体に専用のゲルを撃ち、そのゲルをクッション代わりにフィルムを位置調整する

  3. 熱を与えフィルムを柔らかくしながら、フィルムを貼り進めていく(この時、ゲルを押し出しながら施工)

となります。

ご参考までに、Youtube動画を紹介させて頂きます!

カーラッピング施工も含まれますが、「プロテクションフィルム(PPF)施工を見たことがない」という方は、是非ご参考下さい↓

プロテクションフィルム(PPF)とカーラッピングの違い

フェラーリ カリフォルニア カーラッピング

最後に、プロテクションフィルムとカーラッピングの違いに関して、重要なポイントだけお伝えしていたいと思います。

詳しくはこちらの「【入門編】カーラッピングとプロテクションフィルム (PPF)の違い!」のブログにてご紹介させて頂いておりますため、併せてご覧下さい。

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【入門編】カーラッピングとプロテクションフィルム (PPF)の違い!

「車体を限定色に変えたい」「車を傷から防止したい」といった車好きのあなたへ、カーラッピングとプロテクションフィルム(PPF)の違いを徹底解説します!

施工方法が全く違う

プロテクションフィルム(PPF)とカーラッピングの一番大きな違いは、施工方法です!

カーラッピングは、Car + Wrapという名前で表される通り、ラッピングする、、、

つまり覆う施工スタイルを取ります。

500 By Gucci ボンネット カーラッピング

分かりやすいためフルラッピングを例に取ります。

フルラッピングは、基本的に元の塗装色から全く別の色に変えるスタイルのため、元の色が見えることがNGです。

ベンツ CSS カーラッピング 東京 フルラッピングベンツ CSS カーラッピング 東京 フルラッピング

よって、場合によってはパーツを脱着する必要があります

しかし、「【カーラッピングで後悔しない!】信頼できる業者の見極め方とは!?」のブログでもご紹介させて頂いた通り、パーツの脱着にはパーツを破損するといったリスクがあります。

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【カーラッピングで後悔しない!】信頼できる業者の見極め方とは!?

カーラッピングが後悔で終わらないために、【信頼できる業者の見極め方】を徹底解説です!愛車を守れるのあなたご自身です!

よって、当店ザラップでは、こうしたパーツの脱着は最低限にし、必要がある場合のみ、整備士が脱着をすることをお伝えさせて頂きました。

では、プロテクションフィルム(PPF)施工ではどうでしょうか。

おさらいとなりますが、プロテクションフィルム(PPF)は、フィルムに厚みがあり追従性が低いため、カーラッピングフィルムのように巻き込むことを苦手とします

よって、プロテクションフィルム(PPF)は、基本的に塗装の表面のみ保護します。

また、基本的にプロテクションフィルム(PPF)は透明のため、カーラッピングのように、ボディー色が見えることが前提です。

つまり!

プロテクションフィルム(PPF)施工では、パーツの脱着をほとんどする必要がありません!

これが、カーラッピングとプロテクションフィルムの施工の大きな違いの一つであります。

正しい知識でプロテクションフィルム(PPF)を理解しよう!

GT-R R35 プロテクションフィルム 施工

プロテクションフィルム(PPF)に興味がある方へ向け、信頼できるプロテクションフィルム(PPF)業者を見極めるための基礎知識をご紹介させて頂きました。

文頭でお伝えさせて頂きました通り、プロテクションフィルム(PPF)が人気急上昇中の今、プロテクションフィルム(PPF)に関する誤った情報や誤解を招くような宣伝文句が錯綜しています

そこで!

何が正しいか、何が誤った情報か、きちんと判断できるための基礎知識を持って頂きたい想いで、本ブログを執筆させて頂きました。

次のブログ「『プロテクションフィルムの情報を全て鵜呑みにすべきでない』理由」では、ネットでよく見かけるプロテクションフィルムに関する誤った情報や誤解を招く情報について、詳しく言及させて頂きました。

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「プロテクションフィルムの情報を全て鵜呑みにすべきでない」理由

PPF業界では「誤解を招くような情報」「紛らわしい情報」「誤った情報」が多い!?PPF依頼前に必ず知って頂きたい情報を徹底解説!

もちろん、全てのプロテクションフィルム(PPF)業者がこういった情報を普及しているわけではありませんが、このような誤った情報や誤解を招く情報は、当たり前のことながら、お客様にとって良いわけがありません

大事な愛車を守れるのは、皆さまご自身です!

サービスの真髄を見極めて業者を選びましょう!

MAKOTO