ポルシェ マカンTのマットフルPPF施工。ボンネットを分割なしの1枚施工をしている職員の様子。

通勤も買い物も、週末のドライブも。

マカンは「週末の高級車」ではなく、日常で活躍するポルシェです。

だからこそ、飛び石や擦れは少しずつ積み上がります。

今回は、赤のマカンTをマットのフルプロテクションで守りつつ、見た目も大きくカスタムした施工事例です。

ポルシェは、純正でマット塗装が基本的に選べません。

そのため、今回のオーナー様のように「マットにしたい」と考えるポルシェ愛好家の方は、実は大変多いです。

このブログでは、仕上がりだけでなく、自社職人によるリアルな施工風景の写真も多く掲載しています。

実際にどんな人が、どんな姿勢で貼っているのか。

施工店を選ぶうえで、気になるポイントのひとつだと思います。

さて、マカンTの施工には、ひとつ大きな難所があります。

それは、クラムシェルという、フェンダーがボンネットと一体化した大きなボンネットです。

このクラムシェルボンネットは、丸みがあるだけでなくサイズも大きいため、一般的なカットデータではヘッドライト下に分割線が入る設計になります。

しかし!

今回のように、グロスからマットへ質感を変える施工では、継ぎ目のラインがどうしても気になってしまうのも事実です。

特にマカンTのボンネットは、目線の高さに分割線がはっきり見えてしまいます

美観の面では、どうしてもマイナスになりやすいポイントです。

この難所であるボンネットを、当店ザラップでは継ぎ目なく、クラムシェルボンネットを1枚で仕上げています

今回のブログでは、ポルシェ マカンTのマットフルプロテクションフィルム施工を通して、次のポイントを中心にお伝えします。

  • 日常使いのポルシェ マカンだからこそおすすめしたいPPFプラン
  • マット化するマカンで重要な、カットデータの調整と施工店の見極め方
  • クラムシェルボンネットの分割施工と1枚施工で、美観はどこまで変わるのか
  • 顔の見える自社職人が、現場でどう仕上げているのか

仕上がりだけでなく、「誰が施工するか」も見ながら判断できる内容にまとめました。

劇的ビフォーアフター☆

ポルシェマカンTに




マットフルプロテクション施工!

ポルシェ マカンT クラムシェルボンネットを施工前清掃する職人。グリッド線あり
ポルシェ マカンT。クラムシェルボンネット施工前の清掃の様子。貼る前の下地づくりも工程の一部です。

ポルシェ マカンTに、マットタイプのフルプロテクションフィルムを施工しました

1分で分かる

プロテクションフィルム(PPF)

プロテクションフィルム(PPF)とは、飛び石や擦り傷などから塗装を物理的に守る保護フィルムです。

スマホの画面保護フィルムを、車のボディに貼るイメージです。

薄い洗車傷などは、熱で自己修復する「セルフヒーリング機能」もあるため、綺麗な状態を保ちます。

マットタイプなら、車体を保護しながら質感をマットに変えることもできます。

実はこちらのオーナー様、以前にポルシェ911(992.2)カレラへ、グロスタイプのフルプロテクションフィルムを施工させて頂いておりました↓

施工から1年以上が経過したあとも、飛び石や日常の擦れから塗装を守れている実感を持てたと仰って頂けました。

カレラの制作秘話は、YouTubeでもご紹介させて頂いております。

初めてPPFを検討される方へ、「いつPPFは依頼の相談をすべきか」のポイントを動画では詳しくご紹介しています。

一度きりの施工で終わらず、次に迎えられたマカンTでも「是非マカンTもフルプロテクションをお願いしたいです!」とご依頼頂けたのは、PPFが「愛車を守るための価値ある投資」だとご納得頂けた証でもあります。

今回のマカンTは、奥様がメインでご使用予定とのこと。

「今回はマットにしてみたい」というご希望を受け、マットタイプのフルプロテクションフィルムを施工させて頂く運びとなりました。

赤色のポルシェ、、、

お色は、カーマインレッドです!!

「Carmine(カーマイン)」とは英語で、深みがありながら鮮やかな赤、やや深紅に近い赤色を意味し、「濃厚さ・情熱・高級感を持った鮮烈な赤」を指すお色だとか!

一女性として、やはり憧れがあります、、、!

ポルシェ マカンT カーマインレッド(グロス)施工前の斜め前外観。サービスセンター内
ポルシェ マカンT(カーマインレッド)。マットフルPPF施工前のグロス状態です。

そんなルージュなお色をマット化させて頂き、保護とカスタムを同時に実現させて頂きました!

先述の通り、ポルシェのマット化はザラップでは非常(非常に!!)人気です!!

マカンは前期型・中期型・後期型と進化してきた内燃機関モデルの集大成とも言える一台です。

ザラップのお客様でもマカンに乗られている方は多く、最近は後期型の施工が増えております。

それではお待ちかね、完成したポルシェ マカンTのマットPPFの一台を見ていきましょう!

カーマインマットレッドの誕生です!!

とにかく艶感が美しく、なんとも優雅な仕上がりです!!

ポルシェ マカンT マットフルプロテクションフィルム施工後の斜め前外観
ポルシェ マカンT。マットフルPPF後のカーマインマットレッド。艶を抑えた質感の変化に注目してください。

リアからも、マット化したカーマインレッドの質感がよく分かります。

ポルシェ マカンT マットPPF施工後のリア斜め。Macan Tエンブレムまわり
ポルシェ マカンTのリア。ポルシェらしい、美しいシルエットですね!

カーマインレッドをより濃厚にしたような、そんな印象です、、、!

ポルシェ マカンT ボンネットのポルシェクレストまわりマットPPF接写
ポルシェ マカンT。マットPPFでカーマインレッドがより濃厚に見えるボンネットの質感です。

大きなヘッドライトは、グロスプロテクションフィルムで施工させて頂いております。

より艶やかで煌めき深いヘッドライトになりました!

施工難とも言われるポルシェの大きなヘッドライトですが、糊ずれなく、この通り美しい仕上がりです!↓

ポルシェ マカンT ヘッドライトとフェンダーまわり。グロスPPFヘッドライト接写
ポルシェ マカンTのヘッドライトはグロスPPF。糊ずれのないクリアな仕上がりを見てください。

さて、こちらの丸いミラーですが、分割施工をさせて頂いております。

どこに分割ラインがあるか分かりますでしょうか(笑)?↓

ポルシェ マカンT サイドミラーまわりのマットPPF分割施工仕上がり
ポルシェ マカンTの丸いミラー。分割ラインがどこにあるか、探してみてください(笑)。

このように、避けられない分割ラインをどこまで丁寧に綺麗に施工できるかは、施工する人の腕にかかってきます

ザラップの職人は、フィルムの付き合わせも一切妥協をしません

もちろん、パーツの端も元のグロス塗装が見えないように、最新の注意を持って施工していきます↓

ポルシェ マカンT フェンダーとボンネット合わせ目のマットPPF端部
ポルシェ マカンT。パネル端までマット化し、元のグロス塗装が見えない端部処理です。

凹凸のドアノブも見事な仕上がりです!!↓

ポルシェ マカンT ドアハンドルまわりのマットPPF接写
ポルシェ マカンT。ドアカップに分割線がなく、純正マットに近い一体感を高めます。

ドアノブは一般的に分割施工が主流ですが、やはり一番触る場所なため、今回のように分割なし施工のメリットは非常に大きいと言えます。

マカンにPPFを選ぶ

理由とは?




日常使いだからこそ

保護の効果が実感しやすい!

ポルシェ マカンT リアのMacan TエンブレムとマットPPF接写
ポルシェ マカンTのリア。エンブレムは一度脱着し、施工後に元の位置に戻すため、エンブレム周りに一切段差がありません。

ポルシェ マカンはスポーツSUVとして日常使いしやすい車なので、飛び石や擦れが積み上がりやすく、プロテクションフィルム(PPF)の効果が実感しやすい車種です。

スポーツSUVは飛び石傷・擦れ傷がつきやすい…

ポルシェ マカンは、通勤や買い物、週末のドライブまで幅広く使いやすいスポーツSUVです。

サイズ感や取り回しのバランスもよく、女性にも乗りやすい車として選ばれることが多い一台です。

今回のように奥様がメインで使うケースも含め、日常で使われやすいマカンは、そのぶん走行頻度が高くなりやすいです。

飛び石傷、駐車時の擦れ、洗車傷など、塗装への負担も増えやすい傾向があります。

以前、マクラーレン 750Sで通勤されていらっしゃるオーナー様をYouTubeでご紹介させて頂きましたが、オーナー様曰く普段使いすると「無数の飛び石傷からは逃れられない」とのこと。

ストレスフリーで思う存分運転を楽しむために、フルプロテクションフィルムをご依頼頂きました。

このように、「気がついたら所々に傷や擦れがある、、、」というのは、日常使いの車では、宿命とも言えます。

コーティングは防汚や美観維持に向いていますが、飛び石のような物理的な衝撃までは受け止めきれません。

物理的に守ろうと思うと、やはりプロテクションフィルム(PPF)が最大の防御になります。

日常使いするマカンだからこそ、塗装を物理的に守るプロテクションフィルムが選ばれやすい理由です。

ポルシェは

フロントフルより




フルPPFの方が

圧倒的に人気のワケ

ポルシェ911 Targa 4 GTS 外観。フルPPFとセラミック併用の仕上がり
ポルシェ911 Targa 4 GTSのフルプロテクションフィルム施工事例です。フルPPF人気の参考として。

当店でも、ポルシェはトップレベルで施工のご依頼台数が多いメーカーです

ポルシェでは、ほとんどのお客様がフロント周りのみを守る「フロントフル」よりも、全体を保護する「フル」プランをご選択頂きます

詳しくはこちらの動画でもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

フルプロテクションのご依頼が多い理由を端的にお伝えすると、ズバリ「パーツ点数が少なく、フルでもお得に施工できるから」です。

ポルシェは、純正で後輪前にPPFが施工されていることでも分かる通り、「走行すれば飛び石が当たりやすい致命箇所」があります

そうした致命箇所をしっかり保護しようとすると、パーツが繋がっている=パーツ点数が少ないことから、ほぼ全部が該当箇所になります。

またパーツ点数が少ないことで施工時間も抑えられ、結果としてお値段も比較的リーズナブルになるのがポルシェの特徴です。

結果、「フルプロテクションで」とお考えになる方が多いわけです。

余談ですが、パーツ点数が少ない車種は、ポルシェのように基本的にリーズナブルにご依頼頂きやすいです。

一方で、万が一補修が必要になったときは、パーツ全体の交換となるケースが多く、修理費用は高額になりやすいです。

この背景が見えると、ポルシェをフルPPFで施工するのは、十分理にかなった投資と言えます。

ポルシェマカンを施工する




ベストなタイミングとは?

ポルシェ マカンT マットフルPPF施工後のフロント斜め外観
ポルシェ マカンT。マットフルPPFの正面印象。フロントバンパーも、丁寧に施工させて頂いております。

マカンに限った話ではありませんが、PPF施工のベストタイミングはやはり「納車してすぐ」のタイミングです。

早いに越したことはないのは事実です。

今回のマカンTは、ディーラー様から積載車で当店のサービスセンターまで搬送させて頂きました。

コンシェルジュサービス:

積載車による陸送

ザラップでは、積載車での引き取り・ご納車(往復陸送)を無料でご案内しています。

対象は、フルプロテクションフィルム、またはマットフルプロテクションフィルムをご依頼のお客様です。

エリアは1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)です。

施工前の走行による飛び石リスクを抑えたい方、来店の手間を減らしたい方に選ばれています。

※対象外のお客様でも、有償で対応が可能です。

詳しくは、プロテクションフィルム施工の価格もご参考ください。

新車で、傷が少ない状態のまま施工できたため、ベストなタイミングだったと言えます。

一方で、「新車でなければ意味がない」「新車でないと手遅れ」ということはありません。

PPFを施工した時点で、「時が止まります」。

それ以上は悪化しません。

中古車の状態を見て、PPF施工を依頼するか迷われる方もいらっしゃいます。

「そんなに乗る予定ではないから、傷はそこまで気にしない」という方であれば、PPFを強くはおすすめしません。

逆に「なるべく綺麗な状態を楽にキープしたい」「これ以上傷を増やしたくない」という方にとっては、PPF施工は十分意味のある投資になります。

中古車にPPF施工をご依頼頂く場合は、塗装の状態を確認し、必要に応じてボディ研磨で下地を整えます

大切なのは、今のボディコンディションに合わせた判断です。

日常使いのマカンをお守りしたい方は、新車の方もすでに乗られている方も、状態を見ながらベストなタイミングで施工を計画させて頂きます。

ポルシェマカンを

マットPPFにするなら、




カットデータの調整が

重要

ポルシェ マカンTにヘッドランプを着けPPFを手で圧着する職人の接写
ポルシェ マカンT。マット化ではグロス塗装を徹底的に隠す厳しい施工になります。手元の圧着を見てください。

ポルシェ マカンのマットPPFを検討するとき、見積もりの前に押さえておきたいのが、「カットシステム」「カットデータ」です。

カットシステムとは、プロテクションフィルム(PPF)施工用に、パーツごとの型を集めたシステムです。

その型の一つひとつが、カットデータです。

「ポルシェ マカンT」「フロント周り」と調べると、該当箇所の型が見つかります。

PPFカットデータの印刷例。ミラー・ドアハンドル等の型紙一覧
XPELカットシステムDAPのカットデータ例。

ただし、カットデータはあくまでベースです

車両の個体差や施工内容に合わせて調整しないと、フィルムの端や継ぎ目に隙間が空きやすくなったり、無理に型を合わせて端がベコベコによれたりします

白い車体のPPF端部接写。フィルム縁とパネル合わせ目
フィルムのツラがベコベコだったり、継ぎ目の隙間が空くと汚れが溜まり美観を損ねます。

特にマット化では、元のグロス塗装を可能な限り見せないことが重要です。

そのため、ポルシェ マカンをマットPPFにする場合、カットデータの調整は必須に近くなります。

一方で、カットデータの調整には手間がかかるため、調整をほとんど行わず、元のデータ通りに施工する業者もあります。

カットデータの調整が大切な工程であることと、どの施工店でも必ず行われているわけではないこと。

この二つは、依頼先を選ぶときに分けて考えて頂けると安心です。

カットデータにはない

パーツ:ミラーの内側

どのカットシステムにも、決して存在しないのに、当店が施工するパーツがあります。

それが、ミラーの内側です。

ポルシェ マカンT サイドミラーまわりのマットPPF仕上がり接写
ポルシェ マカンT。カットデータにないミラーの内側までマット化し、グロス残りを残さない仕上がりです。

飛び石対策だけを考えれば、ミラーの内側まで必須ではありません。

しかし、今回のポルシェ マカンTのようにグロスからマットへ質感を変える場合は、ドレスアップの意味もあります。

グロス部分を可能な限り隠蔽するため、当店ザラップではマット化のとき、ミラーの内側まで徹底的に施工します。

マカンで施工店を見極めるなら、もう一つ分かりやすい基準があります。

ボンネットのカットデータを事前に確認し、分割線がヘッドライト下に入る設計かどうかを見ることです。

分割線が入る施工は、施工店側にとっても「ベストではない」ことは分かっています。

そのため、分割施工を採用している場合、その話題を積極的には話しにくく、施工写真でも分割ラインが目立ちにくく加工されていることもあります。

つまり、写真だけでは分割線の有無が分かりづらい、ということです。

PPFをご依頼になる際は、「マカンのボンネットは分割線が入りますか/1枚で仕上げますか」と直接確認して頂くと安心です。

また、マカンのPPF施工を紹介しているブログがあれば、1枚施工しているかどうかを見てみるのも判断材料になります。

1枚で仕上げている店であれば、施工のポイントとしてブログ内で触れていることが多いです。

次に、そのクラムシェルボンネットの話へ進みます。

マカンのボンネットは

なぜPPF施工が難しい?




クラムシェル構造の特徴

ポルシェ マカンT ボンネットにPPFを貼る自社職人3名の施工風景
ポルシェ マカンTのクラムシェル施工風景。自社職人がチームで大きなフィルムを手際よく施工していきます。

ポルシェ マカンのボンネットが難しいのは、フロントフェンダーと一体のクラムシェル構造で、大きく丸い形状だからです。

プロテクションフィルム(PPF)では基本的に分割施工になりやすく、マット化ではその継ぎ目が特に目立ちます

フェンダーまで一体の




大きなクラムシェルボンネットは、




分割施工がスタンダード

ポルシェ マカンT クラムシェルボンネット正面のマットPPF仕上がり
ポルシェ マカン。クラムシェルボンネットが大きな特徴の一台。ヘッドライト下に分割ラインなく1枚施工をさせていただきました。

ポルシェ マカンのボンネットは「クラムシェルボンネット」と呼ばれる特殊な形状です。

貝殻のように左右のフェンダー側まで包み込むため、ボンネットが非常に大きく、丸みも強いのが特徴です。

この丸みのシワを抑えるため、通常のカットデータでは、ヘッドライト下あたりに分割線が入る設計が一般的です。

分割施工だと

ライト下にくる継ぎ目が




目線の高さに出てしまう

ポルシェ マカン ボンネットPPFカットデータの線画。ライト下分割の型
ポルシェ マカンのボンネットのカットデータ。通常はこのようにヘッドライト下で分割ラインが入ります。

分割施工では、フィルムとフィルムを可能な限り突き合わせ、隙間が生じないように施工します。

それでも、ごく細い継ぎ目(ジョイント)は発生します。

そこで、たとえ1mmもない隙間でも、ボンネットの目線に入る高さにあると、どうしても気になりやすいものです。

特にマカンのボンネットは前方へ落ちていく形状のため、ヘッドライト下にくる分割ラインが見えやすい傾向があります。

さらに今回は、グロスからマットへ質感も変わるため、この継ぎ目がより目立ちやすくなる可能性があるわけです。

しかし!

当店ザラップでは、この大きなクラムシェルボンネットを1枚で施工させて頂きました!

ライト下の分割線なしの仕上がりです!!

継ぎ目がないため、美観を損なわずマット化できました。

ザラップでは、




どうして

マカンのボンネットを

1枚施工できるのか?

ポルシェ マカンTのボンネットでスチームを使いPPFのシワを消す職人
ポルシェ マカンTのボンネット。ヘッドライト横に集まりやすいシワを、フィルムと対話しながら消していく工程です。

復習ですが、分割施工は、1枚では物理的に厳しいとされる箇所で取る手法でしたね。

それでは、なぜザラップはこのマカンの大きなクラムシェルのボンネットを1枚で施工できたのでしょうか。

成功の鍵その一は、バルク施工も得意としていることです。

カットデータを元にプロッタで型取りしたフィルムを貼る方法を、プレカット方式と呼びます。

赤い車体にプロテクションフィルムをスチームで馴染ませる施工手元
プレカットされたプロテクションフィルムを施工している様子。熱と手作業で端部を整えます。

それに対し、大きなフィルムを貼ってから形を整えてカットする方法を、バルク方式と呼びます。

ポルシェ マカンT ボンネットへ大きなPPFを載せるバルク施工の手元
ポルシェ マカンTのボンネットは、まさに「バルク方式」で施工しています。大きなフィルムの扱い方に注目。

それぞれの違いについては、こちらのブログをご参考ください。

当店ザラップでは、塗装の状態や施工内容を確認したうえで、そのお車に合う施工方式を使い分ける「ハイブリッド施工」を採用しています

どちらの施工方式にも、メリットとデメリットがあるからです。

今回のポルシェ マカンのマットフルプロテクション施工でも、双方の施工方式を臨機応変に使い分けています。

バルク方式も採用できる理由のひとつは、当店がカーラッピングの専門店でもあるからです。

カーラッピングは「バルク方式」と呼ぶわけではありませんが、大きなフィルムを扱いながら形を整えていく点では近い施工スタイルです。

そのため、難易度が高いとされるバルク方式も、当店の得意分野と言えます。

アストンマーチン ヴァンテージ フルラッピング施工中の外観
アストンマーチン ヴァンテージをフルラッピングしている様子。カーラッピングはバルク方式に近い施工スタイルです。

成功の鍵その二は、フィルムの許容値を理解していることです。

フィルムは熱を加えると柔らかくなり、伸びます。

この原理を活用して、今回のマカンのクラムシェルボンネットを1枚で施工できました。

ポルシェ マカンT ボンネットでPPFを引き伸ばす職人の施工風景
ポルシェ マカンT。フィルムの伸びしろを見極めながら、クラムシェルを1枚で張る現場です。

ただ、伸ばして貼ることは、リスクも伴います

フィルムの限界を超えて伸ばしすぎると、元に戻ろうとする力が強く働きます。

その結果、後日フィルムが浮いてくるリスクが高まります。

だからこそ、どこを伸ばして、どこを伸ばさないか。

どこまで伸ばしたらフィルムの許容値を超えてしまうか。

それぞれのフィルムによってこれらの許容値は異なるため、全てのフィルムに対し許容値を熟知している必要があるわけです。

成功の鍵その三は、間違いなく職人のチームワークです。

ポルシェ マカンT ボンネット周りに集まる自社職人チームの施工風景
ポルシェ マカンTのクラムシェル施工。複数人のチームワークが必要な工程だと分かります。

今ほど、PPFは熱を加えて伸ばしながら施工するとお伝えしました。

そこで、フィルムの浮きのほかに、もうひとつ大きな課題があります。

それが、糊ずれを起こしやすくなるリスクです。

糊ずれとは?

糊ずれとは、PPFの粘着面(糊)の一部に負荷が集中し、糊が荒れてしまう現象です。

線のように見えることが多く、別名で「ストップライン」と呼ばれることもあります。

伸びすぎた一点に力がかかったり、温まったフィルムが塗装へ早く着地したりすると起きやすくなります。

この糊ずれの有無が、仕上がりの美しさに差が出やすいポイントです。

通常のPPF施工では、フィルムと車体の間にゲルを入れます。

ゲルはクッションのような役割で、その上でフィルムを動かしながら型と位置を合わせていきます。

ポルシェ718 Spider ボンネットPPF施工中。ゲル上で位置調整
ポルシェ718 SpiderのボンネットをPPF施工中。ゲルをクッション代わりに、フィルムの位置調整をしている様子です。

しかし今回のように、すでにフィルム(糊)が温まっている状態だと、少しでも塗装に着地した瞬間に糊ずれが起きやすくなります

だからこそ、こういった糊ずれを避けるために求められるのは、職人のチームワークです。

「最高のチーム」と職人自らが自負するほど、同じ理想を追い求めるチームがあります

PPF施工中、スクイジーを口にくわえ集中する自社職人たちの接写
密(笑)!!!!!

PPF施工は一人で施工できる箇所もありますが、今回のようなクラムシェルボンネットを糊ずれなく施工するためには、一人の力では叶えることができません

まさに、今回のマカンのクラムシェルボンネットは、ザラップの強みが大きく発揮できる施工であったと言えます。

クラムシェルボンネットの

1枚施工は諸刃の剣!?

マカン施工後の反省会。スクイジーをくわえ話し合う自社職人2名
ポルシェ マカンのクラムシェル施工、失敗後。職人全員で反省会が開かれ、アイディアを出し合います。

マカンのような大きなクラムシェルボンネットを1枚で美しく仕上げるには、「フィルムの限界値を熟知していること」に加えて、「施工スピード」と「阿吽の呼吸で動けるチーム」が求められます。

例えば今回のマカンのボンネットは、職人4名で施工しました。

テンションを揃え、貼り順やシワの逃し方を合わせながら、糊ずれを防ぐために素早く施工していきます。

例えば、1人がほかより先行しすぎると、シワやたるみのバランスが崩れます。

すると、糊ずれや消えないシワが生まれてしまいます。

また、少しでもフィルムが着地しすぎると、糊ずれにつながります。

そのため、こういったクラムシェルボンネットは、貼り直しが多くなりやすい施工でもあります。

なぜザラップは

ボンネットを1枚で

施工するのか?

ポルシェ マカンTの前で白い手袋をしたザラップ代表・橋本
ポルシェ マカンTの前で。ザラップ代表・橋本。「妥協せずに」の姿勢を、先頭に立って見せてきました。

ザラップがマカンのクラムシェルボンネットを1枚で仕上げるのは、見た目の一体感と、日々の手入れのしやすさを両立したいがためです。

PPF施工では、分割施工が物理的に必要になる場面もあります。

分割施工そのものが「悪い」わけではありません。

ただ、今回のように赤のグロスをマットへ変えるマカンでは、ボンネットを1枚で仕上げるメリットが非常に大きくなります

美観:分割ラインのない




純正マットに近い一体感を

出せるから

ポルシェ マカンT ヘッドライト下に分割線がないマットPPFボンネット
ポルシェ マカンT。ヘッドライト下に分割線がない、1枚施工の美しいボンネットを見てください。

マットにしたい方の多くは、「フィルムを貼った感じ」より、純正マットのような自然な一体感を求めます

元のグロス塗装を、可能な限り見せないように仕上げる必要があるというわけです。

そのため、グロス塗装にグロスPPFを貼る場合より、グロス塗装にマットPPFを貼る場合のほうが、施工の手間も難易度も上がります

復習ですが、ポルシェ マカンのクラムシェルボンネットは前方へ下がっています。

ヘッドライト下に分割ラインがあると、目線の高さで気になりやすいのです。

1枚で仕上げると、やはり純正マット塗装に近い一体感を出しやすくなります。

その美観の違いは、実際に並べて見るとはっきり分かります。

ポルシェ マカンT ボンネット。ヘッドライト下に分割ラインがある分割施工
ヘッドライト下に分割ライン無しの写真が左、分割ラインありが右です。写真では分かりづらいかもしれませんが、グロス→マットに質感を変えるだけあって、どうしても肉眼ではそのラインをしっかり認知できてしまいます。

メンテナンス:洗車などが

より楽になるから

フィルムの継ぎ目は、見た目だけの問題ではありません。

これまでもお伝えしてきた通り、PPFは施工後に一切の手入れが不要になる魔法のフィルムではありません

プロテクションフィルム側面に付いた黒ずみ汚れの接写
プロテクションフィルムの側面に汚れが付着した様子。継ぎ目があると、こうした汚れが溜まりやすくなります。

例えば、時間が経つにつれて、フィルムの側面に汚れが付き、黒ずみのように見えることがあります。

だからこそ、どうしても必要な場合を除き、分割線は少ないに越したことはありません

1枚施工のこちらのマカンなら、ボンネットの洗車時も、フィルムの段差や汚れを過度に気にせずお手入れしやすくなります

日常使いのマカンは洗車頻度も上がりやすいです。

継ぎ目を減らすことは、長く乗るほどメンテナンス性の差として効いてきます

ついでながら、今回のポルシェ マカンTでご選択頂いた「マットPPF」については、以下のブログで詳しくご紹介しています。

マット化にご興味がある方は、ぜひチェックしてみてください!

当店ザラップでは、納車後1ヶ月の初期点検、ならびに1年間のアフターケアを含んだ「アフター保証」を無償でご提供しています。

その後も、時間経過でフィルム側面に付いた黒ずみは、定期メンテナンスで可能な限りきれいに除去します。

「貼って終わり」ではなく、納車後のメンテナンスまで見据えること。

PPF本来の性能を長く発揮し続けるためのサポートを、ザラップでは大切にしています。

失敗とやり直しを

覚悟してでも、

成功させたい形

ヘッドランプを着け腕を伸ばすザラップ職人・北條の施工合間の写真
「再トライ行きますか!」の北條。「失敗をネガティブに捉えない。」それがザラップの職人です。

通常は分割ラインが2箇所入る巨大なボンネットを1枚で貼るには、たぶり(余ったフィルムのシワ)消しなど、高度な技術が必要です。

失敗とやり直しを覚悟したうえで挑む施工でもあります。

マカンのボンネットでは、1回で施工が決まる時もあれば、2回、3回とやり直す場合もあります

難易度が極端に高いから、という理由よりは、当店ザラップでは気になる糊ずれがある状態を「完成」とはしないからです。

異物の混入も見逃しません。

糊ずれや異物の混入をそこまで気にしないという基準であれば、1回で終えられるケースも少なくありません。

ただ、「合格ライン」の基準を上げるほど、「やり直してでも直す」という判断も増えやすくなります。

その結果、1回の施工で終わらないケースも出てきます。

ちなみに今回は、1回目と2回目でわずかな糊ずれが一箇所出てしまいました

全体が目に留まりやすいマカンのボンネットだからこそ、この糊ずれは許容できませんでした

結果として3回目で、自分たちの「正」と言える完成度まで仕上げることができました。

ボンネット1枚施工完了後に笑顔のザラップ職人・大江
無事ボンネット1枚施工が完了した時の大江。最高の笑顔! 完成の瞬間が伝わります。

当店ザラップは、施工を100%内製化し、「誰が施工したか顔の見える施工」を大切にしています。

PPF初心者の方のなかには、「施工はどこの店も自社の職人でやるもの」と思われている方もいらっしゃいます。

ただ実際には、外注や派遣の施工員に任せる業者もあります。

一方ザラップでは、YouTubeに顔が出ている職人も含め、施工にあたるのはすべて自社の社員です。

100%内製化には、お客様にとって次のようなメリットがあります。

  • 施工から納車後まで、最後まできちんと責任を持てる
  • 施工クオリティーが安定する
  • ノウハウが社内で受け継がれ、仕上がりの基準を守りやすい

外注や派遣には、会社側の都合として予約枠を増やしやすい面もあるかもしれません。

ただ、お客様側のメリットとしては、それ以外にほとんど見当たらないのが実情です。

だからこそザラップは、顔の見える自社職人による内製化にこだわっています。

休憩中にドリンクを囲むザラップ自社職人チームの集合写真
仲良し(笑)。顔の見える自社職人どうしのチームワークが、仕上がりの基準を支えています。

我々は、「ここまでが私たちの合格ライン」という仕上がりの基準を、はっきり持っています。

コストや時短だけを考えれば、クラムシェルボンネットをヘッドライト下で分割する方が安全牌です。

そして、糊ずれに妥協すれば、2回、3回と施工をやり直す手間はかかりません。

しかし、美観と、納車後の手入れのしやすさを考えると、私たちの合格ラインは「妥協のない綺麗な1枚施工」です。

マカンのクラムシェルは

難所であっても




高難易度ではありません

赤い車体にスクイジーでPPFを圧着する職人の手元接写
ポルシェ マカンTクラスの難所でも、スキージー1本で空気とゲルを抜き切るという、手元の精度が勝負です。

マカンのクラムシェルを1枚で施工するのは、難所ではあるものの、びっくりするほどの高難度というわけではありません。

だからこそ、1枚で仕上げない選択は、ある意味で妥協を表します

失敗ややり直しを覚悟してでも、その合格ラインを守る。

その姿勢があるからこそ、当店では施工員ではなく職人と呼び、こだわりを受け継いでいます。

クラムシェルボンネットの1枚施工は、フィルムの扱いやチームワーク、糊ずれ対策まで含めて、施工店の姿勢が出やすい工程です。

特にマカンでは、ボンネットの1枚施工が不可能というほどではないからこそ、「分割のままにするか/1枚にこだわるか」に考え方が表れます

赤いボンネット周りでヘッドランプを着け作業する職人チーム
ポルシェ マカンTのクラムシェル。分割か1枚かに、施工店の考え方が表れやすい工程です。

施工店を選ぶときは、「大きなボンネットをどう仕上げるか」「1枚施工でお願いできるか」を聞いてみてください。

店舗ごとの考え方や、美観・メンテへの向き合い方の差が見えやすいはずです。

余談ですが、フェラーリプロサングエもクラムシェルボンネットです。

フェラーリ・プロサングエが入庫するザラップサービスセンターの外観
フェラーリ・プロサングエのクラムシェル。PPF最長規格でも足りない大きさが伝わる入庫シーンです。

ダクトもあるため、大きさ・形状ともに、マカンとは比較にならないほど難易度が上がります

フィルム幅も足りないうえに凹凸も多く、糊ずれのリスクが非常に高い、難所だらけの施工です(苦笑)。

間違いなく高難易度のプロサングエのボンネット施工ですが、当店ザラップでは1枚施工をさせて頂いております

マカンは1パーツに分割ラインが2箇所であるのに対し、プロサングエは3パーツ構成です。

それだけでも、プロサングエのボンネットがどれほど大きく、1枚施工が厳しいかが分かります。

フェラーリ・プロサングエ系クラムシェルの3パーツ分割カットデータ図
フェラーリ・プロサングエは3パーツ構成の分割がスタンダード。ザラップはこれを1枚で施工します。

こちらのYouTubeでは、クラムシェルボンネット施工の苦労話にも触れています。

プロサングエの大きさを、ぜひ動画で体感してみてください。

ポルシェマカンの

マットフルPPFで、




ザラップが選ばれる

理由とは?

ヘッドランプとマイクを着けたザラップ自社職人の顔写真
妥協せずに共に前進し続ける仲間がいる。それがザラップの職人です。

ポルシェ マカンは、クラムシェルボンネットを1枚で仕上げられるかどうかで、仕上がりの印象が大きく変わります。

ザラップでは、この難所こそ技術が生きる施工だと考えています。

さらに当店では、マットフルの施工割合がグロスフルより多いほどです。

マット化は、継ぎ目や端部の処理が仕上がりの美観に大きく左右する施工だからこそ、これまでの我々のマット化の制作実績を見て選んで頂いております。

下のタグをクリックすると、一部ではありますが、これまで制作させて頂いたマット化のお車をご欄いただけます。

実際に施工を見学された方からは、「ザラップさんは、仕上がりがダントツで綺麗でした」と言って頂くこともあります。

また別の話をご紹介ですが、ちょうど先日ラッピングを職業にしたいという方が、いくつかの有名な業者さんで面接をされて、弊社にも面接にいらっしゃいました。

そのうえで、「仕上がりクオリティがここは高いため、初めて自分はここで働きたいと思いました」とお伝え頂きました。

とても素直で、嬉しいお言葉でした。

私たちは、「我々の定める合格ライン」に到達するまで、妥協しません

お客様にとってのベストを、誠心誠意、妥協なく追求します。

日常使いのポルシェ マカンを、美しく、長く守りたい方。

マットの一体感にこだわりたい方。

「ここなら安心してお願いしたい」と思って頂けるよう、一台ずつ丁寧に向き合っています。

よくあるご質問

ポルシェ マカンT フロントにマットPPFを施工する自社職人の風景
ポルシェ マカンTのマットフルPPF施工風景。顔の見える自社職人が、一台ずつ仕上げています。

最後に、ポルシェ マカンのプロテクションフィルム(PPF)検討で多いご質問をまとめました。

ポルシェ マカンへのマットフルプロテクションや、ボンネット1枚施工についてご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

是非ご一緒に、ポルシェ マカンのより良いカーライフを見つけましょう!

MONA