商用車・移動販売車など自社の車をカーラッピングして宣伝する法人様は年々増えています!
が!
実は、「イベントの企画の一つとして、カーラッピングをしよう!」というニーズも大変増えています!
実際、ちょうど現在進行形で、当店ザラップではあるアニメの宣伝カーをフルラッピング中です(笑)。
そして今回【デザイン制作】ありで作らせて頂きましたフルラッピングですが、、、
なんと!
「マネーエネルギー論」の著者「吉良久美子」様ご本人が、ご自身の車に乗ってカーラッピングカーで全国行脚する目的で制作をご依頼されました!!
完成したフルラッピングはいかに!?
完成したフルラッピングはこちら!
完成したフルラッピング画像を早速見ていきましょう!
リアには著者様のお名前が入っています!
今回のデザインは可能な限り絵の流れが繋がるように調整しているため、デザイナーと施工スタッフのチームワークが肝となります。
デザイナーは施工側の施工方法を考慮してデザインを調整し、施工スタッフはデザイン側のデザイン意図を理解して施工します。
メインのデザイン素材が決まったデザイン制作だからこそ難しい…
カーラッピングのデザイン制作とは、車体に合わせて当店のカーグラフィックデザイナーがデザインをオリジナルで制作させて頂くサービスです。
車のデザインに特化したカーグラフィックデザイナーがデザインするため、その完成度は別格になります。
さて、今回のデザインですが、題材となった「マネーエネルギー論」の本の表紙に使われている素材をメインに使用させて頂いてます。
ちなみに、車体全体に使用したアートな絵ですが、なんと著者様自らが描かれたそう!!
本当に素敵な絵です!!
一見「メインの素材が決まっていると車のデザインは楽じゃないの?」という声が聞こえてきますが、実は決まっているからこその難しさがあります。
①デザイン要素は足しては×
基本的なカーラッピングのデザイン制作では、カーグラフィックデザイナーがバランスを見て、必要な要素を追加して作ります。
しかし、今回のようにメインのデザイン素材がはっきりしていて、かつ「マネーエネルギー論」という本が題材となっている場合、デザイナーがむやみに新しいデザイン要素を足してはいけないわけです。
「マネーエネルギー論」の世界観を尊重することが最優先事項…!!!
限定されたデザインというのは、言い換えるならデザインの自由度が低いため、よって素材を最大限に生かすことが求められます。
②フォントは統一!
車体のサイドに「作者運転中!」「1000人にサインするまで帰れまセン!」といった文言がありますよね!
ご想像の通り、これらの文言は本の表紙に使用されていたわけではありません。
しかし、「マネーエネルギー論」と全く同じフォントであることがお分かりになりますでしょうか?
日頃何気なく使っている「フォント」というものですが、それぞれのフォントはTTF、OTFといった拡張子のデータになっており、このデータを持っていないと同じように文字は表記されません。
Windows、Appleでもそれぞれのフォントがありますし、個人が作ったフォントもあるため、その数は計り知れません。
余談ですが、、、
Webをみるとそれぞれフォントが違っていますが、実はこれはWebサイトのサーバー上、もしくはそのフォントを提供するサービスのサーバー上にフォントデータが格納されており、よってWebを見るときは私たちはそのデータにアクセスしてフォントを読み込んでいる構造となってます。
また、チラシや雑誌といったデータをデザイナーが取り扱う際は、フォントデータを一緒に送るわけではなく、フォントデータを「アウトライン化」して、画像データとして送り合います。
さて本題ですが、ご入稿頂いた本の表紙で使用されているフォントはアウトライン化されているため、文字は確認できる一方で、何というフォントを使用していたかは分かりません。
「フォントぐらい似たフォントでいいんじゃないの?」と思われる方も多いと思いますが、特に画数の多い日本語はちょっとでも書体が違うとその違いが明確に分かります。
よって、今回カーラッピングをデザインさせて頂き新しく文言を追加する上で、まず本に使用されたフォントを探すところからスタートでした。
※繰り返し、フォントの数はそれはそれは数えきれないほどあるので、探しても見つからない可能性も十分高いです。
デザイナー曰く、今回のフォントは日本語では大変人気のフォントらしく、実際デザイナー自身も既に持っていたフォントであったため、運よく同じフォントで文言を入れることができました!
しかーし!
フォントをただ入れるだけでは、まだ△です。
本のデザインでは、丸円の中に文言を入れ、そして実は文字が若干切れたデザインになっています。
なので、今回カーラッピングに入れる文言も、同じスタイルで文字の一部をカットして配置しています。
③絵はバランスを取るのがとても難しい
前回、透明水彩のようなカラフルアートなカーラッピングを制作させて頂きました↓
このデザインはデザイナーが一から柄を描いたため、ある意味バランスの舵取りが自由にできました。
【デザイン必見★】カラフルでアートなカーラッピング!?
が!
今回の絵はそういったわけにはいきません。
本や四角いキャンバスであれば問題ありませんが、今回のように車体という3Dに既存の絵を使用しようと思うと、バランスを取るのに注意が必要です。
例えばフロントバンパーを見てみましょう!
ちょうどナンバープレートの左右に白や赤のラインがありますが、ここは左右対象のデザインになっていることがお分かりでしょうか?
車をデザインする時、アシンメトリーでも全く◎です!
ただし!
今回のフロントパンバーのように、一部分のデザインはシンメトリー(左右対称)の方が車体全体を見た際にバランスが良いです。
デザインにもよるため一概には言えませんが、特にフロントバンパーはアシンメトリーだと車体全体を見たときに落ち着きがないというか、、、
場合によっては車体が傾いて見えます。
車のデザインは、デザインの一部だけではなく、車全体を見る必要があるわけです。
今回のデザインは、絵の素材は可能な限り変えず、一部を上手く合成するすることで、デザインの流れが繋がるように調整しています。
この流れこそが、統一感のある一台に仕上げるポイントです。
もしサイド、フロントなどそれぞれの面でぶっつりデザインが切れていたら、車体全体を見た際に「貼り合わせた看板デザイン」のようになってしまいます。
華やかで豪華なカーラッピング★
いかがでしたでしょうか!
著者の吉良様らしい、華やかで豪華なカーラッピングカーが完成しました!
デザイン全体が綺麗に繋がっていると、車体全体を見た際、やはり美しさが格別ですね!!
こちらのカーラッピングカーに乗って著者の吉良様ご自身が、日本全国を行脚されるとのこと!
文言にもあるように「1000人にサインしないと帰れまセン!」です(笑)。
車を見かけたら要チェックです!!!
日本各地で話題になるカーラッピングカー間違いなしです!!
是非、東京のカーラッピング・プロテクションフィルム(PPF)の専門店「ザラップ」にお問い合わせ下さい!